沖縄おきなわに離島りとう防衛ぼうえいの新しん部隊ぶたい 日にち米べい2プラス2の詳細しょうさいと反応はんのうは？

また今回こんかいの協議きょうぎで日にち米べいの施設しせつの共同きょうどう使用しようを拡大かくだいすることや共同きょうどう演習えんしゅうや訓練くんれんを増ふやすことも確認かくにんされたことについて「かねてから沖縄おきなわの米べい軍ぐん基地きちの整理せいり縮小しゅくしょう、さらなる基地きちの返還へんかんを求もとめている中なか、日にち米べいの施設しせつの共同きょうどう使用しようや共同きょうどう演習えんしゅう・訓練くんれんの増加ぞうかにより、これ以上いじょうの基地きち負担ふたんが生しょうじることはあってはならない」としています。

そのうえで「今後こんご、政府せいふにおいて詳細しょうさいな説明せつめいや協議きょうぎの機会きかいを設もうけて頂いただきたい」としています。

また、同おなじ那覇なは市しの60代だい男性だんせいは「戦争せんそうにつながらない、けん制けんせいという意味いみでは悪わるくないと思おもいますが、中国ちゅうごくに刺激しげきを与あたえることになるのでまずは外交がいこう努力どりょくをしてほしいと思おもいます」と話はなしていました。

さらに南風原はえばる町まちの19歳さいの女性じょせいは「沖縄おきなわの基地きちが県けん外がいのためにいいように使つかわれている気きがします。戦争せんそうに対にたいする将来しょうらいの不安ふあんも感かんじます」と話はなしていました。

防衛ぼうえい省しょうによりますと、これまでは船舶せんぱくを運用うんようするために随時ずいじ派遣はけんされていた要員よういんを常時じょうじ配置はいちし、13隻せきの船舶せんぱくとおよそ280人にんで編成へんせいされるとしています。

船舶せんぱくは、すでに配置はいちされているものを使用しようするため増加ぞうかはなく、新編しんぺんに伴ともなって追加ついかされる要員よういんは、神奈川かながわ県内けんないのアメリカ軍ぐん施設しせつなどに居住きょじゅうするとしています。

防衛ぼうえい省しょうは、小型こがた揚陸ようりく艇ていについて、港湾こうわんがない場所ばしょや破壊はかいされた場所ばしょでも接岸せつがんできるため、南西なんせい諸島しょとうを含ふくむ必要ひつような場所ばしょに迅速じんそくに展開てんかいが可能かのうとなり、自然しぜん災害さいがいを含ふくむさまざまな緊急きんきゅう事態じたいで日にち米べいが連携れんけいして対応たいおうする能力のうりょくが向上こうじょうするとしています。

理由りゆうについては「厳きびしい安全あんぜん保障ほしょう環境かんきょうに対応たいおうするため」と説明せつめいがあったということです。

県けんからは具体ぐたい的てきなスケジュールや周辺しゅうへんへの影響えいきょうなどについて、より詳くわしい情報じょうほうを提供ていきょうし、必要ひつような対策たいさくを取とるよう申し入もうしいれたとしています。

神奈川かながわ県けんの黒岩くろいわ知事ちじは「横浜よこはまノース・ドックは横浜よこはま港こうの中心ちゅうしんに位置いちし、影響えいきょうをできるだけ少すくなくするための対策たいさくが必要ひつようだ。県民けんみんの安全あんぜん安心あんしんのために、関係かんけい自治体じちたいとも連携れんけいして、必要ひつような対応たいおうを国くにに求もとめていきたい」とコメントを出だしました。

市しでは、適時てきじ適切てきせつな情報じょうほう提供ていきょうや市民しみん生活せいかつの安全あんぜん・安心あんしんの確保かくほを防衛ぼうえい省しょうに申し入もうしいれたということです。

横浜よこはま市しの山中やまなか竹春たけはる市長しちょうは「小型こがた揚陸ようりく艇てい部隊ぶたいの新編しんぺんは、わが国わがくにの安全あんぜん保障ほしょう上じょう、必要ひつようであることは理解りかいするが、基地きちの恒久こうきゅう化かにつながるおそれがあり、『横浜よこはまノース・ドック』の早期そうき返還へんかんを求もとめている横浜よこはま市しとしては、遺憾いかんと言いわざるを得えない。市民しみん生活せいかつの安全あんぜん・安心あんしんに影響えいきょうを及およぼすことのないよう、国くにに対にたいし要請ようせいするとともに、引き続ひきつづき早期そうき返還へんかんを求もとめていく」とコメントしています。

「嘉手納かでな弾薬だんやく庫こ地区ちく」は、沖縄おきなわ本島ほんとう中部ちゅうぶの嘉手納かでな基地きちに隣接りんせつするアメリカ軍ぐんの施設しせつで、広大こうだいな敷地しきちの中なかに弾薬だんやく庫こなどが点在てんざいしています。

自衛隊じえいたいは、平成へいせい15年ねんから地区ちくの一部いちぶを共同きょうどう使用しようしていて、現在げんざいは6棟むねの弾薬だんやく庫こを使用しようしています。

防衛ぼうえい省しょうによりますと、今回こんかいの共同きょうどう発表はっぴょうでは、新あらたに3棟むねの弾薬だんやく庫こを共同きょうどう使用しようするとしていて、改修かいしゅう工事こうじなどを行おこなった上うえで令りょう和わ7年度ねんど以降いこうに使用しようを開始かいしする予定よていだということです。

このうち、那覇なは市しに司令しれい部ぶがある陸上りくじょう自衛隊じえいたいの第だい15旅団りょだんは、地上ちじょうでの戦闘せんとうなどを行おこなう隊員たいいん数すう百ひゃく人にんの普通ふつう科か連隊れんたいを現在げんざいの1つから2つに増ふやして「師団しだん」に改編かいへんし、指揮しき官かんの階級かいきゅうを陸りく将すすむ補ほから陸りく将すすむに格上かくあげするとしています。

防衛ぼうえい省しょう関係かんけい者しゃによりますと、指揮しき官かんは現地げんちのアメリカ軍ぐんとの調整ちょうせいも担になうということです。

また、弾薬だんやくや燃料ねんりょうなどを集積しゅうせきする補給ほきゅう拠点きょてんを沖縄おきなわ本島ほんとうにある陸上りくじょう自衛隊じえいたいの訓練くんれん場じょう内ないに設置せっちすることを検討けんとうしています。

さらに日本にっぽん最さい西端せいたんの与那国よなぐに島とうの駐屯ちゅうとん地ちに新あらたに地ち対空たいくうミサイルの部隊ぶたいの配備はいびを検討けんとうしていて、来年度らいねんど予算よさんには土地とちの取得しゅとく費用ひようなどが盛り込もりこまれています。

沖縄おきなわでは2017年ねんに航空こうくう自衛隊じえいたいの部隊ぶたいが増強ぞうきょうされたほか、与那国よなぐに島とうや宮古みやふる島とうに陸上りくじょう自衛隊じえいたいの駐屯ちゅうとん地ちが相次あいついで開設かいせつされ、今年度こんねんど末まつには石垣いしがき島とうでも新あらたに駐屯ちゅうとん地ちが置おかれます。