首都圏に
店舗を
構える回転ずしチェーンの
店長が
去年、
不整脈による
心停止で
死亡し、
長時間労働が
原因だったとして
労災と
認められました。
労災が
認められたのは、
首都圏に
展開する
回転ずしチェーン、サカイ
総業の
都内の
店舗で
店長として
働いていた41
歳の
男性です。
遺族と代理人弁護士によりますと、男性は去年5月、帰宅後にリビングで眠り込み、翌朝、不整脈による心停止で死亡しました。
労働基準監督署のその後の調査で、男性は亡くなる前の半年間に平均で80時間を超える残業をしていたほか、労働時間と休憩時間を合わせた拘束時間は、月に300時間前後に上っていたことが分かったということで、長時間労働が原因の過労死だとして先月、労災と認定されました。
男性は会社から人件費の削減を指示され、1人で勤務することもあったということで、男性の妻は「夫は朝から夜中まで働き、帰ってくるといつもぐったりしていました。志なかばで突然亡くなってしまう方、大切な人との突然の別れで悲しい思いをする方々が少しでも減るよう、長時間労働が改善されることを願っています」と話していました。
代理人の川人博弁護士は「男性が亡くなったのは去年だが、飲食業界では新型コロナウイルスの影響で人員が減らされ、長時間労働の懸念が高まっており、今後さらに長時間労働や過労死を防ぐ対策が必要だ」と話していました。