WHO=世界保健機関は21日、オミクロン株の感染者が106の国と地域で確認されたと発表し、「デルタ株よりも速く感染が拡大している」と警戒を呼びかけました。
感染が拡大しているヨーロッパでは各国が相次いで、新たな対策に乗り出しています。
このうちポルトガルは、25日から来月上旬にかけて、在宅での勤務を義務づけるほか、バーやナイトクラブの営業を停止する措置を取りました。
コスタ首相は、21日の会見で「もはや通常のクリスマスを過ごすことはできない。対策をとらなければ年明けに状況はさらに悪化する」と述べました。
またスペインでは、カタルーニャ州政府が、感染拡大を受けて、深夜の外出を制限するほか、会合の参加者を10人以下とするなどの新たな対策を取る方針を示しました。
さらに北欧のスウェーデンも23日以降、在宅勤務を要請するほか、文化施設などで人数制限を導入するなどの措置を取るとしています。
ヨーロッパでは、ドイツやフランスでも新たな対策が打ち出され、人の移動が増える年末年始を控えオミクロン株への警戒が一層強まっています。