日本新聞: 施錠された郵便受け勝手に開け配達郵便局配達員が不適切行為

施錠せじょうされた郵便受ゆうびんうけ勝手かってに開あけ配達はいたつ郵便ゆうびん局きょく配達はいたつ員いんが不適切ふてきせつ行為こうい

Jan 17, 2022 22:01

Furigana

先月せんげつ、埼玉さいたま県内けんないの郵便ゆうびん局きょくに勤つとめる配達はいたつ員いんが、荷物にもつを配達はいたつする際さい、施錠せじょうされた郵便受ゆうびんうけを勝手かってに開あけていたことが分わかりました。

日本にっぽん郵便ゆうびんは、不適切ふてきせつな行為こういだったとして17日にち、全国ぜんこくの郵便ゆうびん局きょくに対にたいし、こうした行為こういをしないよう注意ちゅうい喚起かんきしました。

先月せんげつ、NHKの情報じょうほう提供ていきょう窓口まどぐち「ニュースポスト」に、埼玉さいたま県けんの女性じょせいから「自宅じたくの鍵かぎつきの郵便受ゆうびんうけを勝手かってに開あけられ、定形ていけい外がい郵便ゆうびんを入いれられた。3回かい同おなじことが続つづき、怖こわい」という投稿とうこうが寄よせられました。

これを受うけてNHKが日本にっぽん郵便ゆうびんを取材しゅざいしたところ、女性じょせいが住すむ地域ちいきを担当たんとうする配達員はいたついんが、荷物にもつが郵便受ゆうびんうけの差し入さしいれ口ぐちに入はいらない大おおきさだったことから、施錠せじょうされていた郵便受ゆうびんうけを勝手かってに開あけていたことがわかりました。

この郵便受ゆうびんうけの鍵かぎはダイヤルを回まわし、数字すうじを合あわせて開あけ閉しめするタイプのもので、日本にっぽん郵便ゆうびんによりますと、配達はいたつ員いんは「ダイヤルを回まわしたら開ひらいたので郵便ゆうびん物ぶつを入いれた。再さい配達はいたつは利用りよう者しゃの負担ふたんになるので悪わるいこととは思おもわなかった」と話はなしているということです。

また、これ以前いぜんにも、同おなじ方法ほうほうで、この住宅じゅうたくの郵便受ゆうびんうけを2回かい開あけたと説明せつめいしているということです。

この郵便受ゆうびんうけは、数字すうじを2つ合あわせて鍵かぎを開あけるタイプで、施錠せじょうする際さい、ダイヤルを1回転かいてん以上いじょう回まわさないと、数字すうじを1つ合あわせるだけで開ひらく場合ばあいがあるということです。

日本にっぽん郵便ゆうびんは、施錠せじょうされた郵便受ゆうびんうけを勝手かってに開あけて荷物にもつを届とどけるのは不適切ふてきせつな行為こういだったとして、17日にち、全国ぜんこくの郵便ゆうびん局きょくに対にたいし、こうした行為こういをしないよう注意ちゅうい喚起かんきしました。

日本にっぽん郵便ゆうびんは「大変たいへん不快ふかいな思おもいをさせてしまい申し訳もうしわけありません」とコメントしていて、再発さいはつ防止ぼうしを徹底てっていするとともに、同様どうようのケースがほかにないかも調しらべています。

「何なにをされたか分わからず怖こわかった」情報じょうほうを寄よせた女性じょせい

今回こんかいの問題もんだいは、NHKの情報じょうほう提供ていきょう窓口まどぐち「ニュースポスト」に寄よせられた情報じょうほうをきっかけに取材しゅざいしました。

情報じょうほうを寄よせたのは埼玉さいたま県けんの女性じょせいです。

先月せんげつ、仕事しごとから帰かえって自宅じたくの郵便受ゆうびんうけを開あけたところ、郵便受ゆうびんうけの差し入さしいれ口ぐちからは決けっして入はいらないサイズの箱はこが入はいっていたということです。

箱はこに入はいっていたのは、夫おっとがインターネットで注文ちゅうもんした商品しょうひんで、郵便ゆうびん配達はいたつで届とどけられたものでした。

鍵かぎを開あけなければ絶対ぜったいに入はいるはずのない大おおきさの郵便ゆうびん物ぶつが入はいっていたことが、それまでに2度どあり「今回こんかいは確実かくじつに施錠せじょうした」という確信かくしんがあった女性じょせい。

何なんらかの方法ほうほうで、配達はいたつ員いんが勝手かってに郵便受ゆうびんうけを開あけたのではないかと不審ふしんに感かんじ、日本にっぽん郵便ゆうびんの窓口まどぐちに連絡れんらくするとともに、NHKに情報じょうほうを寄よせたということです。

情報じょうほうに基もとづいてNHKが日本にっぽん郵便ゆうびんに取材しゅざいしたところ、配達はいたつ員いんが会社かいしゃ側がわの聴きき取とりに対にたいし、ダイヤルを回まわして郵便受ゆうびんうけの鍵かぎを開あけたことを認みとめたということです。

女性じょせいは「入はいるはずのない大おおきさの荷物にもつが入はいっていたので、何なにをされたか分わからず、怖こわかったです。こんなことは絶対ぜったいにしないでほしい」と話はなしていました。

SNS「不快ふかいな思おもい」同様どうようの事例じれいが複数ふくすう投稿とうこう

SNS上じょうでは「うちに来きてくれる郵便ゆうびん配達はいたつの人ひと、鍵かぎついてるポスト普通ふつうに開あけて中なかに押し込おしこんでいく」とか「ダイヤル式しきの鍵かぎ付つきの家いえのポストを、何事なにごともなかったかのようにクルクルと回まわして開あけて、郵便ゆうびんを入いれていきました」など、今回こんかいのケースと同おなじように、施錠せじょうした郵便受ゆうびんうけを開あけられたと指摘してきする声こえが複数ふくすう、投稿とうこうされています。

また「どーど-やって鍵かぎの番号ばんごうを知しったのか…キモい。ダイヤル式しきのポストを使つかっている方ほう、家いえの鍵かぎとか入いれといちゃダメ」など、不快ふかいな思おもいをしたと訴うったえる声こえも書き込かきこまれています。

日本にっぽん郵便ゆうびんは、これまでのところ、今回こんかいのケースのほかには同様どうようの事例じれいは確認かくにんしていないとしていますが、寄よせられた相談そうだんなどをもとに確認かくにん作業さぎょうを進すすめています。

宅配たくはい便びんの利用りようの拡大かくだい再さい配達はいたつが課題かだい “置おき配はい”の活用かつようも

施錠せじょうされた郵便受ゆうびんうけを開あけた理由りゆうについて「再さい配達はいたつは利用りよう者しゃの負担ふたんになる」と話はなしたという今回こんかいの配達はいたつ員いん。

長引ながびくコロナ禍か、そしてネット通販つうはんの利用りよう拡大かくだいによって、宅配たくはい便びんの利用りようは増ふえていて、昨年度さくねんどの宅配たくはい便びんの取り扱とりあつかい個数こすうは48億おく個こ余あまりと、前まえの年度ねんどよりおよそ5億おく個こ多おおくなりました。

利用りようの拡大かくだいに伴ともなって課題かだいになっているのが再さい配達はいたつです。

利用りよう者しゃだけでなく配達はいたつ員いんにとっても大おおきな負担ふたんになっていて、再さい配達はいたつを減へらすため、利用りよう者しゃが留守るすの場合ばあい、荷物にもつを玄関げんかん先さきなどに置おく、いわゆる「置おき配はい」が普及ふきゅうしています。

このうち日本にっぽん郵便ゆうびんの場合ばあい、宅配たくはいボックスのほか、玄関げんかんの前まえや電気でんきやガスのメーターボックス、物置ものおきやガレージなど、配達はいたつ場所ばしょを指定していする書類しょるいをあらかじめ最寄もよりの郵便ゆうびん局きょくに提出ていしゅつすれば利用りようすることができ、活用かつようを呼よびかけています。