農林水産省によりますと、キャベツの平均価格は高止まりが続いていて、先月27日から29日には、1キロ当たり450円と平年のおよそ2.7倍となっています。
こうした中、銚子市では今月から春キャベツの収穫時期を迎えていますが、菌類によって葉が腐る植物の病気の「菌核病」が相次いで発生し、生産者を悩ませています。
このうち銚子市高神西町の畑では、出荷目前の多くのキャベツが菌核病の影響で茶色く変色していました。
先週、気温が高く雨が続いて湿度が高かったことで病気が相次いで発生したとみられ、この畑では現在、キャベツの8割ほどが出荷できない状態になっているということです。
地元の農協によりますと、キャベツの菌核病は毎年3月ごろから一部で発生していますが、ことしは早い時期から発生し、被害は出荷量全体の2割から3割ほどに上るということで、影響が懸念されています。
キャベツ農家の男性は、「ふだんの半分ほどしか出荷できていません。年末年始に雨が降らなかったこともあってことしは不作になっていて、来月には持ち直せるよう栽培を続けたい」と話しています。