世界自然遺産への
登録を
目指している
鹿児島県奄美大島の
国立公園内でことし
7月、
希少な
昆虫を
狙ったとみられるわなが
見つかり、クワガタやカミキリムシ
など100
匹以上が
死んでいたことがわかりました。わなが
見つかったのは
動植物の
採取が
禁止されている
特別保護地区で
環境省は
警察に
相談する
など対策を
進めています。
環境省の
奄美群島国立公園管理事務所によりますと、ことし
7月、
奄美大島の
国立公園内の
特別保護地区で
希少種を
狙ったとみられる
昆虫用のわなが10
個見つかりました。
この中には殺虫剤が入れられていて、地元自治体の条例で保護されている希少種のアマミシカクワガタのほか、カミキリムシやトンボなど合わせて100匹以上が死んでいました。環境省は標本目的の採取とみています。
奄美大島の国立公園内では、これまでにも昆虫を狙ったとみられるわなが相次いで見つかっていますが、特別保護地区で見つかったのは今回が初めてだということです。
特別保護地区では希少種に限らず、動植物の持ち出しが法律で禁止されています。環境省は、警察に捜査の依頼を行っているということです。
奄美群島国立公園管理事務所は「こうした行為は決して許されるものではない。警察や自治体と連携したパトロールや啓発活動を行い、違法な採取への対策を進めたい」としています。