日本新聞: ハーバード大アジア系学生“入学差別”めぐる裁判訴え棄却

ハーバード大は-ば-どだいアジア系けい学生がくせい“入学にゅうがく差別さべつ”めぐる裁判さいばん訴うったえ棄却ききゃく

Oct 2, 2019 12:10

Furigana

アメリカの名門めいもん大学だいがくハーバード大学だいがくで、学生がくせいらの団体だんたいがアジア系けいの学生がくせいの合格ごうかく率りつが上あがらないのは大学だいがく側がわがほかの人種じんしゅに配慮はいりょしすぎているためで、かえって差別さべつ的てきだと訴うったえていた裁判さいばんで、裁判所さいばんしょは入学にゅうがくの選考せんこう方法ほうほうは多様たよう性せいを確保かくほするためのもので、正当せいとうだとして訴うったえを退しりぞけました。この裁判さいばんは、学生がくせいらでつくる保守ほしゅ派はの団体だんたいが、ハーバード大学だいがくではアジア系けいアメリカ人じんの学生がくせいは試験しけんで高たかい点数てんすうを取とり、入試にゅうしの評価ひょうか対象たいしょうである学業がくぎょう以外いがいの活動かつどうも十分じゅうぶん行おこなっているのに合格ごうかく率りつが上あがらないのは、大学だいがく側がわがほかの人種じんしゅに配慮はいりょしすぎているためで、かえって差別さべつ的てきだとして、入学にゅうがくの選考せんこう方法ほうほうを見直みなおすよう求もとめたものです。

アメリカの大学だいがくでは、選考せんこうで人種じんしゅを考慮こうりょすることは認みとめられていますが、団体だんたい側がわは去年きょねんのハーバード大学だいがくの入学にゅうがく者しゃのうちアジア系けいはおよそ23％にとどまり、本来ほんらいであればその割合わりあいはさらに高たかくなっているはずだと主張しゅちょうしていました。

これについてアメリカ東部とうぶボストンの連邦れんぽう地方ちほう裁判所さいばんしょは１いち日にち「多様たような雰囲気ふんいきの中なかで、お互おたがいを理解りかいし尊重そんちょうすることになる」として、大学だいがくの選考せんこう方法ほうほうは、多様たよう性せいを確保かくほするためのもので正当せいとうだとして訴うったえを退しりぞけました。