2005年12月25日、山形県庄内町を走行していた羽越本線の特急列車「いなほ14号」が脱線し、乗客5人が死亡し、乗員を含む33人がけがをしました。
事故から19年となる25日、事故現場近くで慰霊式が開かれ、JR東日本の喜勢陽一社長や役員など5人が慰霊碑の前で黙とうしたあと、花を手向けて亡くなった人たちを悼みました。
事故の原因は局地的な突風とされ、JRでは、7年前から風の動きを捉える専用のレーダーで突風を予測し、列車の運行を止めるシステムを運用しています。
また、4年前からは予測の精度を上げるため、AI=人工知能も活用しています。
JRによりますと、AIの導入前は突風の予測の的中率がおよそ60%台でしたが、導入後は80%以上に向上しているということです。
JR東日本の喜勢社長は「亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族に心からおわび申し上げます。この事故は決して風化させてはいけないし、このような事故を二度と起こしてはいけないという決意をさらに固めた」と話していました。