日本新聞: 長崎原爆の日原爆さく裂の午前11時2分長崎市内各地で黙とう

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Aug 9, 2021 14:08

Furigana

長崎ながさきに原爆げんばくが投下とうかされて9日にちで76年ねん、長崎ながさき市内しないでは原爆げんばくがさく裂さくれつした午前ごぜん11時じ2分ふんにあわせて人々ひとびとが黙もくとうをささげていました。

長崎ながさき市しの平和へいわ公園こうえんの中なかにある爆心ばくしん地ちでは、原爆げんばくがさく裂さくれつした午前ごぜん11時じ2分ふんにあわせて訪おとずれた人ひとたちが黙もくとうし、犠牲ぎせい者しゃに祈いのりをささげました。

このうち、妻つまの両親りょうしんが被爆ひばく者しゃだという長崎ながさき市しの51歳さいの男性だんせいは「平和へいわへの意識いしきが年々ねんねん、希薄きはくになっている気きがします。平和へいわの大切たいせつさをかみしめながら祈いのりをささげました。子こどもたちにもこの日ひに何なにがあったのか伝つたえていきたいと思おもいます」と話はなしていました。

曽そ祖母そぼが被爆ひばく者しゃだという30歳さいの男性だんせいは「曽そ祖母そぼが生いきていたころは原爆げんばくの恐おそろしさについてよく話はなしを聞ききました。平和へいわの尊とうとさについて勉強べんきょうして未来みらいに語り継かたりついでいきたいと思おもいます」と話はなしていました。

福岡ふくおか県けんから家族かぞくで訪おとずれた48歳さいの男性だんせいは「去年きょねんに続つづきこの日ひに長崎ながさきを訪おとずれました。世界せかい中ちゅうが平和へいわになり、核かくもこの世このよからなくなってほしいと祈いのりました」と話はなしていました。

路面ろめん電車でんしゃでも

市内しないを走はしる路面ろめん電車でんしゃの中なかでも乗客じょうきゃくが祈いのりをささげました。

午前ごぜん11時じ2分ふんが近ちかづくと平和へいわ公園こうえんの近ちかくを走はしる路面ろめん電車でんしゃの車内しゃないでは「黙もくとうのため停車ていしゃします」というアナウンスが流ながれ電車でんしゃは一旦いったん止とまりました。

窓まどの外そとからサイレンが聞きこえると乗客じょうきゃくが静しずかに祈いのりをささげていました。

長崎ながさき市しの被爆ひばく3世せいの女性じょせいは「きょうは原爆げんばくのことを改あらためて思い出おもいだす日ひにしたい。長崎ながさき以外いがいでは原爆げんばくを知しらない若わかい人ひとが増ふえているので、語り継かたりついでいきたい」と話はなしていました。

また、長崎ながさき県けん長与ながよ町まちに住すむ女性じょせいは「亡なくなられた方ほうを思おもって安やすらかに眠ねむって欲ほしいという気持きもちで祈いのった」と話はなしていました。

繁華はんか街がいでは

市内しないの繁華はんか街がいでも、午前ごぜん11時じ2分ふんにあわせて足あしをとめて祈いのりをささげる人ひとたちの姿すがたがみられました。

このうち、4歳さいの子こどもと訪おとずれていた長崎ながさき市しの30代だいの女性じょせいは「祖母そぼが被爆ひばく者しゃで後遺症こういしょうで今いまでも苦くるしんでいる姿すがたを見みていて、2度どと同おなじ被害ひがいが起おきないようにと願ねがいをこめて黙もくとうをしました。いまは新型しんがたコロナで原爆げんばく資料しりょう館かんに行いけませんが、祖母そぼの体験たいけんを話はなすなど息子むすこにも原爆げんばくの記憶きおくを継承けいしょうしていきたいと思おもいます」と話はなしていました。

観光かんこう名所めいしょの「眼鏡めがね橋きょう」でも

長崎ながさきを代表だいひょうする観光かんこう名所めいしょとして知しられる江戸えど時代じだいに建たてられた石橋いしばし、眼鏡めがね橋きょうでも、市民しみんや観光かんこう客きゃくが黙もくとうをささげ、犠牲ぎせい者しゃを追悼ついとうしました。

このうち、5歳さいの息子むすことともに黙もくとうした長崎ながさき市しの40歳さいの女性じょせいは「息子むすこには、たくさんの人ひとが長崎ながさきで亡なくなった日ひであることを伝つたえました。2度どと戦争せんそうが起おきないように、平和へいわな世の中よのなかで子こどもたちが生いきていけるようにと祈いのりました」と話はなしていました。