日本新聞: 尖閣沖中国海警局の船連続航行112日間国有化以降で最長に

尖閣せんかく沖おき中国ちゅうごく海うみ警局きょくの船ふね連続れんぞく航行こうこう112日間にちかん国有こくゆう化か以降いこうで最長さいちょうに

Jun 4, 2021 06:06

Furigana

沖縄おきなわ県けんの尖閣せんかく諸島しょとう沖合おきあいの接続せつぞく水域すいいきを中国ちゅうごく海うみ警局きょくの船ふねが航行こうこうを続つづけたのは、4日にちで112日間にちかんと日本にっぽん政府せいふが尖閣せんかく諸島しょとうを国有こくゆう化かして以降いこう、最もっとも長ながくなり、海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶは引き続ひきつづき警戒けいかいにあたっています。

第だい11管区かんく海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶによりますと、4日にち午前ごぜん0時じ現在げんざい、中国ちゅうごく海うみ警局きょくの船ふね4隻せきが日本にっぽんの領海りょうかいの外側そとがわにある接続せつぞく水域すいいきを航行こうこうしています。

中国ちゅうごく海うみ警局きょくの船ふねは尖閣せんかく諸島しょとう沖合おきあいの接続せつぞく水域すいいきをことし2月つき13日にちから4日にちまで112日間にちかん続つづけて航行こうこうしていて、日本にっぽん政府せいふが9年ねん前まえに尖閣せんかく諸島しょとうを国有こくゆう化かして以降いこう、最もっとも長ながくなりました。

この間このかん、日本にっぽんの領海りょうかいに繰り返くりかえし侵入しんにゅうして日本にっぽんの漁船ぎょせんに接近せっきんする動うごきも見みせていて、海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶは領海りょうかいに侵入しんにゅうしないよう引き続ひきつづき、警戒けいかいにあたっています。

第だい11管区かんく海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶは「国際こくさい法ほうや国内こくない法ほうにのっとって、事態じたいをエスカレートさせないようにきぜんと対応たいおうしていく」とコメントしています。

専門せんもん家か“備そなえ進すすめる一方いっぽう冷静れいせいな対応たいおうが重要じゅうよう”

国際こくさい法ほうが専門せんもんで海上かいじょう保安ほあん行政ぎょうせいに詳くわしい明治めいじ学院がくいん大学だいがくの鶴田つるた順じゅん准じゅん教授きょうじゅは「中国ちゅうごくは、尖閣せんかく諸島しょとう周辺しゅうへんを自国じこくの管轄かんかつ海域かいいきだとする独自どくじの主張しゅちょうをし、活動かつどうを常態じょうたい化かさせていて、情勢じょうせいは緊張きんちょう状態じょうたいが続つづいている。日本にっぽんは海うみの警察けいさつである海上かいじょう保安庁ほあんちょうが現場げんば海域かいいきで国際こくさい法ほうと国内こくない法ほうに基もとづき対応たいおうしているが、不測ふそくの事態じたいにも、適切てきせつかつ実効じっこう的てきに対処たいしょできるように備そなえを進すすめていく必要ひつようがある」と指摘してきします。

その一方いっぽうで「事態じたいをエスカレートさせないために、引き続ひきつづき、外交がいこう交渉こうしょう、対外たいがい発信はっしんの強化きょうか、国際こくさい共同きょうどう訓練くんれんなど冷静れいせい沈着ちんちゃくな現場げんば対応たいおうを進すすめていくことが重要じゅうようだ」と話はなしています。