子どもに
多い感染症、「マイコプラズマ
肺炎」の
患者数がこの
時期としては
過去10
年で
最も多くなっています。「
伝染性紅斑」、
いわゆるリンゴ
病の
流行も
続いていて、
専門家は「いずれの
感染症も
流行が
落ち着くまで
時間が
かかると
考えられる。インフルエンザも
流行する
中、マスク
などの
感染対策が
重要だ」と
呼びかけています。
マイコプラズマ肺炎は子どもに多い感染症で、発熱や全身のけん怠感、頭痛、せきといった症状が出て一部の人では肺炎が重症化したり衰弱したりして入院するケースもあります。
国立感染症研究所によりますと、今月12日までの1週間に全国およそ500の医療機関から報告された患者の数は1医療機関当たり1.11人と前の週から0.34人増加し、この時期としては過去10年で最も多くなっています。
また、かぜのような症状のあと、ほおなどに赤い発疹が出る「伝染性紅斑」、いわゆるリンゴ病の流行も続いていて、今月12日までの1週間に全国およそ3000の医療機関から報告された患者の数は1医療機関当たり0.94人と、前の週から0.78人増加しています。
日本小児感染症学会の理事で、川崎医科大学の大石智洋教授は、「いずれの感染症も潜伏期間が2週間から3週間と比較的長く、感染に気がついていない人も一定数いるので、流行が落ち着くまで時間がかかると考えられる」としたうえで、インフルエンザの流行も続く中での注意点として「インフルエンザとマイコプラズマ肺炎を発症して呼吸困難が続く患者もいる。これまで以上に体調を整えることを心がけて、マスクをしたり、こまめに水分をとったりといった感染対策が重要だ」と呼びかけています。