萩野選手は去年、不調などを理由に一時休養したあと、東京オリンピック出場を目指して競技に復帰しましたが、ことしの春先にかけて思うような結果を残せない大会が続きました。
その後は、ことし4月に予定されていた東京オリンピックの代表選考会に向けて、直前までスペインで高地トレーニングを行い、復調の兆しをみせていたものの、帰国後に東京オリンピックの延期が決まりました。
萩野選手は当時の自身の状態を踏まえ「もし、ことしオリンピックがあったら僕自身は厳しかったとは思う。ただ、延期という形で来年、再びチャンスをもらえることになり、また頑張ろうという気持ちになった」と話しました。
現在はプールでの練習を本格的に再開しているということで「ここ数年、練習ではできていてもレースになると、いい泳ぎができない状況が続いていた。いまは試合がないからこそ、ゆっくり泳ぎについて考えたり、課題に真摯(しんし)に向き合ったりでできるとプラスに考えてやっている」と話しました。
来月、再び開幕まで1年という節目を迎える東京オリンピックに向けては「1年延びたからこそできることが必ずある。もう1年かと思うのではなく、まだ1年あると考えて、与えられた1年を大切にしていきたい」と決意を新たにしていました。