「幸福こうふく度どランキング」全国ぜんこく1位いは福井ふくい県けん 教育きょういくや仕事しごとなどで高こう評価ひょうか

2位いは富山とやま 次ついで東京とうきょう 石川いしかわ 長野ながのと続つづく

「都道とどう府県ふけん幸福こうふく度どランキング」は、民間みんかんのシンクタンク「日本にっぽん総合そうごう研究所けんきゅうじょ」が「健康けんこう」、「文化ぶんか」、「仕事しごと」、「生活せいかつ」、「教育きょういく」の分野ぶんやごとの国くにの統計とうけいなどをもとに、全国ぜんこくの都道とどう府県ふけんの「幸福こうふく度ど」を分析ぶんせきし、独自どくじにランク付づけしたもので、2年ねんに1度ど発表はっぴょうされています。

4日にち発表はっぴょうされた最新さいしんのランキングで1位いは過去かこ3回かいに続つづいて、福井ふくい県けんでした。

2位いは富山とやま、次ついで東京とうきょう、石川いしかわ、長野ながのと続つづき、東京とうきょう以外いがいは北陸ほくりく3県けんなどが上位じょういを占しめる結果けっかとなりました。

1位いになった福井ふくい県けんの評価ひょうかを分野ぶんや別べつに見みますと、特とくに「仕事しごと」と「教育きょういく」の指標しひょうで評価ひょうかが高たかく、「仕事しごと」では「働はたらく女性じょせいの割合わりあい」が全国ぜんこく1位いだったほか、「教育きょういく」の分野ぶんやでは「子こどもの運動うんどう能力のうりょく」や「不ふ登校とうこう児童じどうの少すくなさ」がいずれも1位いで「小中こなか学生がくせいの学力がくりょく」も3位いと高たかい水準すいじゅんになっています。

日本にっぽん総合そうごう研究所けんきゅうじょは「北陸ほくりく各かく県けんは、女性じょせいや若者わかものを含ふくめた雇用こようの安定あんていや、子こどもが健全けんぜんに成長せいちょうできる教育きょういく環境かんきょうのよさが特徴とくちょうで、順位じゅんいを押し上おしあげている。幸福こうふく度どランキングは順位じゅんいだけにこだわるのではなく、自分じぶんが住すむ地域ちいきの特徴とくちょうや課題かだいを客観きゃっかん的てきに知しるきっかけにしてほしい」と話はなしています。

新型しんがたコロナ感染かんせん拡大かくだい 福井ふくい県けんへの移住いじゅう相談そうだんが急増きゅうぞう

民間みんかんのシンクタンクの「幸福こうふく度どランキング」で、4回かい連続れんぞくで1位いになった福井ふくい県けんでは、行政ぎょうせいが「日本にっぽん一いち幸しあわせな県けん」を全面ぜんめんに押し出おしだして、移住いじゅう者しゃや観光かんこう客きゃく誘致ゆうちをＰＲぴ-あ-るしてきました。

それでも知名ちめい度どや交通こうつうの便利べんりさでは他た県けんに劣おとり、人口じんこうの流出りゅうしゅつが続つづいていますが、新型しんがたコロナの感染かんせん拡大かくだい後ご、ある変化へんかが起おきています。

移住いじゅう相談そうだんの急増きゅうぞうです。

先月せんげつ、1か月かげつの福井ふくい県けんの移住いじゅう相談そうだん窓口まどぐちへの相談そうだん件数けんすうは、4月つきの2.5倍ばいに跳ね上はねあがりました。

特とくに、東京とうきょうや大阪おおさかなど大だい都市とし部ぶで暮くらす若わかい女性じょせいや家族かぞくなどからの相談そうだんが目立めだつということで、県けんは相談そうだんに乗のるだけではなく、就職しゅうしょく先さきもあっせんするなど手厚てあついサポートで、Ｕターンゆ-た-んやＩあいターンにつなげようと取り組とりくみを強つよめています。

県けんの窓口まどぐちの担当たんとう者しゃは「都会とかいで1人にん暮くらしする福井ふくい県けん出身しゅっしん者しゃが、コロナが心配しんぱいでＵターンゆ-た-んしたいとか、家族かぞく連づれで移住いじゅうしたいという相談そうだんが非常ひじょうに増ふえてきている。自然しぜんも豊ゆたかなので、人口じんこうの多おおい大だい都市とし部ぶより安心あんしんというところをＰＲぴ-あ-るしたいです」と話はなしています。

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだい前まえに福井ふくい県けんに移住いじゅうした人ひとからも、改あらためて気付きづくメリットを指摘してきする声こえが上あがっています。

人口じんこうおよそ2500人にんの池田いけだ町まちに5年ねん前まえ、東京とうきょうから移住いじゅうした笠原かさはら辰たつ徳いさおさん（32）理紗りささん（31）夫妻ふさいの家いえは、無償むしょうで譲り受ゆずりうけた古こ民家みんかで、子こどもの遊あそび部屋へやだけで24畳じょうの広ひろさです。

就学しゅうがく前まえの娘むすめたちは「3密みつ」を気きにせずのびのびと遊び回あそびまわります。

東京とうきょうの中心ちゅうしん 丸の内まるのうちの会社かいしゃで働はたらいていた頃ころは、満員まんいん電車でんしゃで毎日まいにち1時間じかん半はん以上いじょう通勤つうきんに費ついやしていましたが、今いまは同おなじ町内ちょうないの農業のうぎょうや観光かんこうに関かかわる施設しせつの職場しょくばまで車くるまで10分ふん余あまりです。

インターネットがあれば情報じょうほう面めんでも格差かくさを感かんじることはないといいます。

笠原かさはら理紗りささんは「東京とうきょうだと知しらない人ひとに囲かこまれて誰だれに何なん人にん会あったかも分わからない状況じょうきょうですが、ここでは自分じぶんで把握はあくできるのでそこの安心あんしん感かんは大おおきいです。コロナがあって、変かわらざるをえない状況じょうきょうがあったからこそ見みえてきたものもあるのかなと思おもいます。私わたしにも子こどもたちにも大だい正解せいかいだったと思おもってます」と話はなしていました。

テレワーク実施じっし率りつの採用さいようなど「幸福こうふく度ど」指標しひょうの見直みなおしも検討けんとう

ランキングを作成さくせいした民間みんかんのシンクタンク、日本にっぽん総合そうごう研究所けんきゅうじょでは新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいに伴ともなって、幸しあわせの感かんじ方かたも変化へんかしつつあるとして、今後こんご、住環境じゅうかんきょうや通勤つうきん時間じかん、テレワークの実施じっし率りつなど、これまでになかった新あらたな指標しひょうを取り入とりいれて「幸福こうふく度ど」の評価ひょうかの方法ほうほうを見直みなおすことも検討けんとうしています。

日本にっぽん総合そうごう研究所けんきゅうじょの安丸やすまる尚登なおと研究けんきゅう員いんは「新型しんがたコロナの感染かんせん拡大かくだいで3密みつをはじめとする感染かんせん対策たいさくが必要ひつようになったことで住宅じゅうたくや職場しょくばの広ひろさ、通勤つうきんで満員まんいん電車でんしゃに乗のる時間じかんなどへの関心かんしんが高たかまっている」と話はなしています。

そのうえで「『新型しんがたコロナインパクト』で社会しゃかいのパラダイムが変かわる中なかで、地域ちいきの幸福こうふくの価値かち観かん、幸しあわせの感かんじ方かたも大おおきく変かわっていくと思おもうので、新あたらしい指標しひょうを取り入とりいれるなどして「幸福こうふく度ど」の分析ぶんせきを続つづけていきたい」と話はなしていました。