米国時間10月9日、フェラーリが市場予想を大きく下回る業績見通しを発表したことを受け、同社の株価は欧州市場と米国市場の双方で急落し、両市場における過去最悪の1日を記録した。
10月9日(美国时间),法拉利在公布远低于市场预期的业绩预测后,其股价在欧洲市场和美国市场双双暴跌,创下了两地市场有史以来最糟糕的交易日。
ニューヨーク証券取引所では、フェラーリ株は約15%下落し、終値は407ドル(約6万円。
1ドル=152円換算)強となった。
これは2015年10月にフェラーリ株が同市場に上場して以来、1日あたりの下落率としては最大のものとなった。
这是自2015年10月法拉利股票在该交易所上市以来,单日最大跌幅。
ミラノ市場でも株価は14%超下落し、約60ユーロ(約1万円。
在米兰市场,股价也下跌了14%以上,损失了约60欧元(约合1万日元)。
1ユーロ=176円換算)下げて357,60ユーロ(約6万円)前後となった。
(按1欧元=176日元的汇率计算),减少到约357.60欧元(约6万日元)。
こちらも2016年1月の上場以来、1日あたりの最大の下げ幅である。
フェラーリは9日に開催した「キャピタル・マーケッツ・デー」イベントで、今年の売上高を71億ユーロ(約1,25兆円)と予想していると発表した。
在9日举行的“资本市场日”活动上,法拉利宣布今年的销售额有望达到71亿欧元(约1兆2500亿日元)。
これは従来の「70億(約1,23兆円)ユーロ強」という見通しから上方修正されたものである。
这是一项修正,比之前的预测增加了“超过700亿欧元(约1兆2300亿日元)”。
また、2030年の売上高は約90億ユーロ(約1,58兆円)、そして、調整後利益は直近決算の27億ユーロ(約4752億円)から少なくとも36億ユーロ(約6336億円)まで増加するとの長期見通しも示した。
此外,该公司还提出了长期展望,计划到2030年将销售额增加到约90亿欧元(约1兆5800亿日元),调整后利润从27亿欧元(约4752亿日元)提高到至少36亿欧元(约6336亿日元)。
RBCキャピタルのアナリスト、トム・ナラヤンは9日のレポートで、2030年の利益見通しが「保守的な」ものになることは予想していたものの、今回のガイダンスはフェラーリが2022年に示した成長率を大きく下回るものであり、投資家は想定以上の「減速」を織り込むだろうと指摘した。
RBC资本的分析师汤姆·纳拉扬在9日的报告中表示,尽管2030年的利润预期被认为是“保守的”,但此次指引相比2022年法拉利所展现的增长率大幅下降,投资者需要预期比想象中更大的“减速”。
ナラヤンは、今回のフェラーリの見通しは経営陣の「保守的姿勢」を反映しており、シティが想定した最悪シナリオをも下回る内容だと述べた。
纳拉扬先生指出,这次法拉利的前景反映了管理层的“谨慎态度”,甚至比花旗预测的最坏情况还要低。
ニューヨークに拠点を置く投資リサーチ会社のCFRAは、フェラーリ株の格付けを「売り」に引き下げ、目標株価を475ドル(約7万円)から350ドル(約5万円)に下方修正した。
总部位于纽约的投资研究公司CFRA将法拉利的股票评级下调至“卖出”,并将目标股价从475美元(约7万日元)下调至350美元(约5万日元)。
その理由として、成長鈍化への懸念を挙げている。
フェラーリCEOのベネデット・ヴィーニャは長期見通しについての説明の中で、「人々は{より}高い売上高を期待していたと思うが、我々が言ったことを確実に実行することが重要だ。
達成できないことを約束するわけにはいかない」と述べた。
一方で、他のアナリストはフェラーリの成長見通しに依然として楽観的である。
JPモルガンのアナリストは、「現在、需要が供給を大きく上回っていることを示す十分な証拠がある」とし、フェラーリが長期目標を着実に達成することに「強い確信」を持っていると記した。
独銀行も同様の楽観的見方を示し、株式の格付けを「買い」に引き上げ、フェラーリ株の目標株価を520ユーロ(約9万円)に引き上げた。
9日、フェラーリは電気自動車(EV)製造計画の縮小を発表した。
新たな方針では、モデル構成比をガソリンエンジン40%、ハイブリッド40%、EV20%とし、以前の「EV比率40%」という目標を変更した。
EV戦略の見直しは、フェラーリが初の電気自動車、Elettricaを発表したタイミングで行われた。
同車は2026年後半に初回納車される予定だという。
他の自動車メーカーもEV販売目標を引き下げており、ボルボは2030年までにEVのみを販売するという計画を撤回している。