
フリーではトリプルアクセルに加え4回転ジャンプ3本を跳ぶ極めて難度の高いプログラムに挑んでいて、シニア転向1年目からグランプリシリーズ2つを含め、出場した国際大会すべてで優勝し、世界最高得点を次々と塗り替えました。
このうち、去年11月のグランプリシリーズ ロシア大会では、ショート、フリーともにすべての演技をほぼ完璧に決めて272.71をマークし、自身が持つ世界最高得点を更新して実力を示しました。
他を寄せつけない圧倒的な演技からロシアでは“絶望”という異名で呼ばれています。
今大会は、すでに団体に出場し、予選の女子シングルショートプログラムでは世界最高得点に迫る得点をマークするなど決勝のフリーとともにトップになる活躍を見せて、チームの金メダル獲得に貢献していました。
WADA=世界アンチドーピング機構が毎年改訂しているドーピング違反となる「禁止物質」を定めた禁止表では、2014年までは興奮薬に分類されていましたが、2015年からは代謝調節薬に分類されています。 WADAの規定では、禁止薬物については、選手が治療の目的で事前に使用申請し許可されていれば、薬を使用できる特例措置があります。 前回のピョンチャンオリンピックでは、ボブスレー女子2人乗りにロシアからOAR=個人資格で出場したナジェジダ・セルゲエワ選手が、「トリメタジジン」を使用するドーピングを行っていたとして失格処分となっています。
“トリメタジジン”とは