일본어 뉴스: 日野自動車排出ガスなどの不正データを国に提出会見で陳謝

日野ひの自動車じどうしゃ排出はいしゅつガスなどの不正ふせいデータを国くにに提出ていしゅつ会見かいけんで陳謝ちんしゃ

Mar 4, 2022 17:03

Furigana

トラックメーカー大手おおての日野ひの自動車じどうしゃは、エンジンの排出はいしゅつガスや燃費ねんぴなどについての不正ふせいなデータを国くにに提出ていしゅつし、生産せいさんに必要ひつような認証にんしょうを取得しゅとくしていたことを明あきらかにしました。

排出はいしゅつガスの濃度のうどが法律ほうりつで定さだめられた基準きじゅんを満みたしていないおそれなどがあるということで、3種類しゅるいのエンジンと、これを搭載とうさいする車両しゃりょうの出荷しゅっかを停止ていししたとしています。

日野ひの自動車じどうしゃは4日にち午後ごご、下しも義生よしお会長かいちょうや小木曽こぎそ聡さとし社長しゃちょうが出席しゅっせきして記者きしゃ会見かいけんを開ひらき、製造せいぞうする3種類しゅるいのエンジンで、排出はいしゅつガスや燃費ねんぴについての不正ふせいなデータを国くにに提出ていしゅつして生産せいさんに必要ひつような「型式けいしき認証にんしょう」を取得しゅとくしていたことを明あきらかにしました。

このうち中型ちゅうがたエンジンについては、長時間ちょうじかん作動さどうさせたうえで排出はいしゅつガスの数値すうちを計測けいそくすべきにもかかわらず、部品ぶひんを途中とちゅうで交換こうかんして試験しけんを行おこなっていて、排出はいしゅつガスの濃度のうどが法律ほうりつで定さだめられた「保安ほあん基準きじゅん」を満みたしていないおそれがあるということです。

また、大型おおがたのエンジンでは、燃費ねんぴの性能せいのうが基準きじゅんを満みたしていないことが分わかり、不適切ふてきせつな機器ききの設定せっていにより燃料ねんりょうの測定そくていを行おこなうことで、実際じっさいよりも燃費ねんぴが良よいように偽いつわっていたとしています。

いずれも担当たんとう者しゃが、試験しけんの際さいに排出はいしゅつガスや燃費ねんぴなどが性能せいのうを満みたさないことを把握はあくし、不正ふせいだと認識にんしきしたうえで不適切ふてきせつな手順てじゅんを踏ふむなどしたということです。

このほか、不正ふせいなデータを提出ていしゅつしたかは明あきらかになっていませんが、小型こがたのエンジンでも、燃費ねんぴの性能せいのうが基準きじゅんを満みたしていないことが分わかったということです。

確認かくにんされた不正ふせいを踏ふまえ、日野ひの自動車じどうしゃは、3種類しゅるいのエンジンと、これを搭載とうさいする車両しゃりょうの出荷しゅっかを停止ていししたとしています。

不正ふせいなデータの提出ていしゅつについて、会社かいしゃは平成へいせい28年ねん以降いこうに販売はんばいされたエンジンについて確認かくにんされているとしていますが、それ以前いぜんのエンジンについては今後こんご調査ちょうさを進すすめるとしています。

小木曽こぎそ社長しゃちょうは「会社かいしゃとして重おもく受け止うけとめ、お客様おきゃくさまに大変たいへんなご迷惑めいわくをおかけすることを心こころからおわび申し上もうしあげます」と述のべて陳謝ちんしゃし、事実じじつ関係かんけいの詳細しょうさいな調査ちょうさや再発さいはつ防止ぼうし策さくの検討けんとう、それに販売はんばい済ずみの車両しゃりょうについて、リコールの必要ひつよう性せいの判断はんだんなどを進すすめていくとしています。

「現場げんばのプレッシャーなどが背景はいけいに」

小木曽こぎそ社長しゃちょうは、不正ふせいが起おきた背景はいけいについて「現場げんばにおける数値すうち目標もくひょう達成たっせいや、スケジュール厳守げんしゅへのプレッシャーなどへの対応たいおうが取とられてこなかったことが、問題もんだいの背景はいけいにあると考かんがえており、経営けいえいとして非常ひじょうに重おもく受け止うけとめている」と述のべました。

そのうえで、今後こんご、外部がいぶの有識者ゆうしきしゃによる「特別とくべつ調査ちょうさ委員いいん会かい」を設置せっちして全容ぜんよう解明かいめいを急いそぐとともに、組織そしきの在り方ありかたや開発かいはつプロセスも含ふくめて再発さいはつ防止ぼうし策さくを取とりまとめ、取り組とりくんでいく考かんがえを示しめしました。

「責任せきにんは対応たいおうに総力そうりょく尽つくすこと」

今回こんかいの不正ふせいを受うけた経営けいえい責任せきにんについて、日野ひの自動車じどうしゃの下しも義生よしお会長かいちょうは「ものづくりメーカーとしてあってはならず、経営けいえいとしての責任せきにんは大変たいへん重おもいと考かんがえてる。調査ちょうさも継続けいぞくしているし、社内しゃないの徹底てってい改革かいかくがまだ足たりていないと思おもっている。再ふたたびお客様おきゃくさまや社会しゃかいから信頼しんらいをいただけるような企業きぎょうになるために目めの前まえのことをしっかりやっていきたい」と述のべました。

また、小木曽こぎそ聡さとし社長しゃちょうは「法令ほうれい順守じゅんしゅができておらず、結果けっかについては重おもく受け止うけとめている。会社かいしゃのどこに問題もんだいがあったのか、調査ちょうさを継続けいぞくし、外部がいぶの有識ゆうしき者しゃの力ちからも借かりながら、しっかり対応たいおうしていこうと思おもっている。責任せきにんについてはこうした対応たいおうに総力そうりょくを尽つくしていくことだと考かんがえている」と述のべ、引き続ひきつづき再発さいはつ防止ぼうしに取り組とりくむことで、責任せきにんを果はたしたいという考かんがえを示しめしました。