台風接近で土砂災害のリスクが高まっていることから、気象庁は前兆現象に注意するよう呼びかけています。
土砂災害が発生する前には、▽崖から小石がパラパラと落ちる▽腐った土の臭いがする▽川や湧き水が濁るなどの異常が起きることがあります。2014年の広島土砂災害や、今年4月に大分県中津市耶馬渓町で発生した山崩れなどでも、こうした前兆現象に気付いた住民がいました。
西日本豪雨の被災地など、過去に斜面が崩れた場所では、地盤が緩んでいる可能性があります。京都大防災研究所の千木良雅弘教授(応用地質学)は「斜面の近くに住む人は、たとえ雨が少なくても前兆現象に気を配ることが重要だ。異常を察知したら速やかに避難してほしい」と訴えます。