テレビやインターネット
などを通じて大学の
教育課程を
学ぶ放送大学の
卒業式が
高松市で
行われ、14
年かけて
単位を
取得した
全盲の66
歳の
女性が
卒業証書を
受け取りました。
高松市で
行われた
放送大学の
卒業式には、
卒業生35
人のうち14
人が
出席しました。
このうち、香川県の小豆島に住む室崎若子さん(66)は、生まれたときから全盲で、27日は盲導犬の「タビラ」と一緒に卒業式に出席し、卒業証書を受け取りました。
室崎さんは小豆島でマッサージ師として働いていて、友人に勧められたのをきっかけに、平成18年に放送大学に入学しました。
そして、講義があるときは盲導犬と一緒に船で通学し、14年かけて心理学や教育学など卒業に必要な単位を取得しました。
室崎さんは卒業生代表としてあいさつし、「自宅での学習が思うようにできなかったときは、何度も大学に電話し、親切に教えてくれて、とてもうれしかったです。家庭と仕事では経験できない貴重な人との出会いを放送大学で得られたことに感謝します」と述べました。
卒業式のあと室崎さんは「14年はあっという間で、卒業はうれしい反面、これからも勉強したい気持ちがあります」と話していました。
室崎さんは卒業したあとも、放送大学で心理学などを学び続けるということです。