日本新聞: 熊本記録的豪雨から3か月早期の生活再建が課題に

熊本くまもと記録きろく的てき豪雨ごううから3か月かげつ早期そうきの生活せいかつ再建さいけんが課題かだいに

Oct 4, 2020 05:10

Furigana

熊本くまもと県けんで65人にんが死亡しぼうし、今いまも2人にんの行方ゆくえが分わからなくなっていることし7月つきの記録きろく的てきな豪雨ごううから4日にちで3か月かげつとなります。熊本くまもと県内けんないでは被災ひさい者しゃの仮設かせつ住宅じゅうたくへの入居にゅうきょが進すすんでいますが、新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうで見守みまもり活動かつどうなどが十分じゅうぶんに行おこなえず、お年寄としよりの孤立こりつ化かをどう防ふせぐかや、被災ひさい者しゃの生活せいかつ再建さいけんが課題かだいとなっています。

ことし7月つき4日にちの記録きろく的てきな豪雨ごううで、熊本くまもと県内けんないでは球磨くま川がわの氾濫はんらんや土砂崩どしゃくずれなどにより65人にんが死亡しぼうし、今いまも2人にんの行方ゆくえが分わからなくなっています。

熊本くまもと県けんによりますと、確認かくにんされた住宅じゅうたくの被害ひがいは今月こんげつ1日にちの時点じてんで全壊ぜんかいが1470棟むね、半壊はんかいが3023棟むね、床上ゆかうえ浸水しんすいが1519棟むねにのぼっています。

人吉ひとよし・球磨くま地方ちほうを走はしるJRは運転うんてん再開さいかいのめどが立たたないなど、交通こうつう網もうにも影響えいきょうが続つづいています。

県けんによりますと、今いまもなお、人吉ひとよし市しなど5つの市町村しちょうそんで合あわせて369世帯せたい、701人にんが避難ひなん所しょでの生活せいかつを余儀よぎなくされているほか、壊こわれたままの自宅じたくで生活せいかつする「在宅ざいたく避難ひなん」を続つづける人ひとは、少すくなくとも600人にん以上いじょうにのぼるということです。

こうした中なか、仮設かせつ住宅じゅうたくは人吉ひとよし市しや球磨くま村むらなど7つの市町村しちょうそんで合あわせて296戸こが完成かんせいして入居にゅうきょが進すすみ、民間みんかんの賃貸ちんたい住宅じゅうたくを活用かつようした「みなし仮設かせつ」などには483世帯せたいが入居にゅうきょしています。

この一方いっぽうで、新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうで、仮設かせつ住宅じゅうたくに入居にゅうきょしたお年寄としよりの見守みまもり活動かつどうなどが積極せっきょく的てきに行おこなえず孤立こりつ化かが懸念けねんされているほか、避難ひなん生活せいかつの長期ちょうき化かに伴ともなって被災ひさい者しゃの負担ふたんが大おおきくなっていて、生活せいかつ再建さいけんをどう進すすめるかが課題かだいとなっています。