山口市にある温泉施設「おんせんの森」によりますと、先月、従業員が利用客の休憩スペースを清掃していたところ、置かれていた人気漫画「鬼滅の刃」20冊がなくなっているのに気付いたということです。
施設側が持ち去った人の善意に訴えかけようと、「コソッと元に戻しておいてほしい」とツイッターに投稿したところ、次々と拡散され、投稿を見た全国の人から「鬼滅の刃」の全巻セットなど、合わせておよそ190冊が届けられました。
中には、「私にできることは何かと考え、自宅にある全巻を寄付することにしました」という手紙が添えられたものもありました。
施設は、届いたすべての漫画を休憩スペースに置いて利用客に読んでもらうことにしています。
温泉施設の梅林威男取締役は「想像もしていなかったので驚きました。新型コロナウイルスで厳しい状況だからこそうれしかったです」と話していました。