福島第一原子力発電所の
廃炉の
技術的な
方針を
検討している
国の
専門機関は
来年から
始まる予定の「
燃料デブリ」の
取り出しにむけて、
内部が
十分に
把握できない
環境で
作業を
行うため、
現場の
目線や
感覚を
重視すべきとする
戦略プランを
公表しました。
「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」は、毎年、東京電力福島第一原発で進む廃炉の技術的な方針をまとめていてこのほど、ことしの「戦略プラン」を公表しました。
この中で、核燃料が溶け落ちて固まったいわゆる「燃料デブリ」を来年、2号機から取り出す予定について触れ、現場の放射線量が高く、内部が十分に把握できない環境での作業になることを認識すべきと指摘しています。
そのうえで、安全確保のためには、デブリを取り出す機器を操作する人など現場の人たちの目線や感覚を重視して作業を進めること、また、現場で得られた情報を廃炉に関わる装置の設計に反映することなどを提言しています。
この戦略プランは東京電力が作成する福島第一原発の中長期的な廃炉作業計画などに生かされることになります。