日本新聞: 尖閣沖中国海警局の船2隻領海侵入続ける国有化以降最長に

尖閣せんかく沖おき中国ちゅうごく海うみ警局きょくの船ふね2隻せき領海りょうかい侵入しんにゅう続つづける国有こくゆう化か以降いこう最長さいちょうに

Oct 13, 2020 12:10 2

Furigana

沖縄おきなわ県けんの尖閣せんかく諸島しょとうの沖合おきあいで、中国ちゅうごく海うみ警局きょくの船ふね2隻せきが11日にちから日本にっぽんの領海りょうかいでの航行こうこうを続つづけています。

領海りょうかいへの侵入しんにゅうは、8年ねん前まえに政府せいふが尖閣せんかく諸島しょとうを国有こくゆう化かして以降いこう、最もっとも長ながく、海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶは直ただちに領海りょうかいから出でるよう警告けいこくしています。第だい11管区かんく海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶによりますと、中国ちゅうごく海うみ警局きょくの船ふね2隻せきが11日にちの午前ごぜん11時じ前まえ、尖閣せんかく諸島しょとうの大正たいしょう島とうの沖合おきあいで日本にっぽんの領海りょうかいに侵入しんにゅうしました。

2隻せきは日本にっぽんの漁船ぎょせんに接近せっきんする動うごきを見みせるなどして航行こうこうを続つづけ、13日にち午前ごぜん2時じすぎには領海りょうかいへの侵入しんにゅうが39時間じかん余あまりを超こえて、8年ねん前まえに政府せいふが尖閣せんかく諸島しょとうを国有こくゆう化かして以降いこう、最もっとも長ながくなりました。

2隻せきは、13日にち午前ごぜん9時じ現在げんざい、大正たいしょう島とうの南南東なんなんとうおよそ7キロから南南西なんなんせいおよそ14キロにいて、海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶは直ただちに領海りょうかいから出でるよう警告けいこくを続つづけるとともに、周囲しゅういに巡視じゅんし船せんを配備はいびして警戒けいかいを強つよめています。

加藤かとう官房かんぼう長官ちょうかん「冷静れいせいかつ、きぜんと対応たいおう」

加藤かとう官房かんぼう長官ちょうかんは閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「中国ちゅうごく公おおやけ船せん2隻せきは、現在げんざいも領海りょうかい内ないにとどまっている。丸まる2日にちを超こえて、こうした状況じょうきょうが続つづいており、誠まことに遺憾いかんだ」と述のべたうえで、現場げんば海域かいいきでは、海上かいじょう保安庁ほあんちょうの巡視じゅんし船せんが繰り返くりかえし退去たいきょを求もとめるとともに、日本にっぽん漁船ぎょせんの周囲しゅういに巡視じゅんし船せんを配備はいびし、安全あんぜんを確保かくほしていると説明せつめいしました。

そして加藤かとう官房かんぼう長官ちょうかんは、東京とうきょうと北京ぺきんの外交がいこうルートを通をつうじて繰り返くりかえし中国ちゅうごく側がわに厳重げんじゅうに抗議こうぎしているとしたうえで、「引き続ひきつづき緊張きんちょう感かんをもって、わが国わがくにの領海りょうかい、領土りょうど、領空りょうくうを断固だんことして守り抜まもりぬくという方針ほうしんのもと、尖閣せんかく諸島しょとう周辺しゅうへんの警戒けいかい監視かんしに万全ばんぜんを期きすとともに、中国ちゅうごく側がわに対にたいしては、冷静れいせいかつ、きぜんと対応たいおうしていきたい」と述のべました。

岸きし防衛ぼうえい相しょう「断だんじて容認ようにんできず自制じせいを」

岸きし防衛ぼうえい大臣だいじんは、閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「わが国わがくにの抗議こうぎにもかかわらず領海りょうかいへの侵入しんにゅうを繰り返くりかえしており、断だんじて容認ようにんできない。事態じたいをいたずらにエスカレートさせないよう、冷静れいせいな対応たいおうを継続けいぞくしつつ、関係かんけい省庁しょうちょうと連携れんけいして警戒けいかい監視かんしや情報じょうほう収集しゅうしゅうに万全ばんぜんを期きしていきたい。中国ちゅうごく側がわには、緊張きんちょうを高たかめるような、あらゆる行動こうどうの自制じせいを求もとめていく」と述のべました。