日本新聞: 福島第一原発核燃料デブリの本格取り出し 2030年代後半以降に

福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ核かく燃料ねんりょうデブリの本格ほんかく取とり出だし 2030にせんさんじゅう年代ねんだい後半こうはん以降いこうに

N1 Jul 29, 2025 05:07 338

Furigana 翻译

福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょの事故じこで溶とけ落おちた核かく燃料ねんりょうデブリの本格ほんかく的てきな取とり出だしに向むけて、東京とうきょう電力でんりょくが具体ぐたい的てきな工法こうほうを検討けんとうした結果けっか、必要ひつような準備じゅんびに12年じゅうにねんから15年じゅうごねん程度ていどかかるとする見通みとおしをまとめたことが、関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。現在げんざいの工程こうてい表ひょうで、2030年代にせんさんじゅうねんだい初頭しょとうとしてきた本格ほんかく的てきな取とり出だしの開始かいし時期じきは、2030年代にせんさんじゅうねんだい後半こうはん以降いこうにずれ込こむことになります。

福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつでは、事故じこで溶とけ落おちた核かく燃料ねんりょうと周まわりの構造こうぞう物ぶつが混まざり合あった核かく燃料ねんりょうデブリが、1号機いちごうきから3号機さんごうきまであわせて880はっぴゃくはちじゅうトンあると推計すいけいされ、その本格ほんかく的てきな取とり出だしは廃はい炉ろで最大さいだいの難関なんかんとされています。

政府せいふと東京とうきょう電力でんりょくの工程こうてい表ひょうでは、2030年代にせんさんじゅうねんだいの初頭しょとうから3号機さんごうきで本格ほんかく的てきな取とり出だしに着手ちゃくしゅするとしていますが、東京とうきょう電力でんりょくが具体ぐたい的てきな工法こうほうを検討けんとうした結果けっか、必要ひつような準備じゅんびに今後こんご12年じゅうにねんから15年じゅうごねん程度ていどかかるとする見通みとおしをまとめたことが、関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。

これにより、本格ほんかく的てきな取とり出だしの開始かいしは2030年代にせんさんじゅうねんだい後半こうはん以降いこうにずれ込こむことになります。

具体ぐたい的てきには、3号機さんごうきの原子げんし炉ろ建屋たてやの上部じょうぶから装置そうちを入いれて、原子げんし炉ろや格納かくのう容器ようきの中なかにある核かく燃料ねんりょうデブリを砕くだくなどした上うえで横よこから回収かいしゅうしていく案あんを検討けんとうしていて、建屋たてやの上部じょうぶに新あらたな設備せつびを作つくったり、周辺しゅうへんの放射線ほうしゃせん量りょうを下さげたりする作業さぎょうに時間じかんがかかることがわかったということです。