WHO=
世界保健機関は、
近年普及している
火を
使わない「
加熱式たばこ」について、
有害物質が
少ないことが
強調されているものの、
必ずしも健康上のリスクを
軽減させることにはつながらないと
指摘し、
従来のたばこと
同じように
規制をするよう
呼びかけました。
WHOは26日、喫煙に関する世界各国の規制状況についての報告書を公表しました。
この中で、公共の場での喫煙の禁止、他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙対策、たばこ税の導入など、何らかの喫煙規制対策を導入する国は2年間で15か国増えて136か国になり、規制への意識が高まっていると評価しました。
「加熱式たばこ」については、従来のたばこに比べ有害性が少ないことが強調されているが、従来のたばこと同じ有害物質が含まれることには変わりなく、必ずしも健康上のリスクを軽減させることにはつながらないほか、受動喫煙の有害性も否定できないと指摘しました。
そのうえで、国ごとに「加熱式たばこ」への規制状況が異なるとして、従来のたばこと同じように規制するよう呼びかけました。
スイスのジュネーブで会見したWHOの専門家は「たばこ業界は加熱式たばこは禁煙促進効果があるとも主張しているが科学的証拠は示されていない。若者が『これなら安全だ』とたばこに手をするきっかけにもなっている」と述べ、広告の在り方にも警鐘を鳴らしました。