韓国かんこくへの輸出ゆしゅつ管理かんり厳格げんかく化か後ご 初はつの輸出ゆしゅつ許可きょか 経けい産さん省しょう

半導体はんどうたいや有機ゆうきＥい-Ｌえるパネルの製造せいぞうなどに使つかわれる▽フッ化かポリイミド、▽レジスト、▽高こう純度じゅんどのフッ化か水素すいその３さん品目ひんもくは、先月せんげつから輸出ゆしゅつ管理かんりが厳きびしくなり、企業きぎょうが輸出ゆしゅつする際さいは契約けいやくごとに経済けいざい産業さんぎょう省しょうに申請しんせいし、許可きょかを受うける必要ひつようがあります。

審査しんさにかかる期間きかんは標準ひょうじゅんで90日にち程度ていどとされていましたが、初はじめての許可きょかは、それより短みじかい期間きかんで出だされたことになります。

これについて世よ耕こう大臣だいじんは「正当せいとうな取り引とりひきについては、恣意しい（しい）的てきな運用うんようはせずに、外為法がいためほうの規定きていで厳格げんかくな審査しんさに基もとづいて許可きょかを出だした。そのことを示しめしたものだ」と述のべました。

そのうえで「個別こべつのケースは対外たいがい的てきに公表こうひょうしていないが、韓国かんこく政府せいふから、今回こんかいの措置そちがあたかも禁輸きんゆ措置そちであるとの不当ふとうな批判ひはんが行おこなわれていることを受うけて、例外れいがい的てきに公表こうひょうした。あくまで貿易ぼうえき管理かんり上じょうの措置そちであることを韓国かんこく側がわもよく理解りかいしてほしい」と述のべました。

また、輸出ゆしゅつ管理かんりを厳きびしくした理由りゆうとして韓国かんこく側がわの輸出ゆしゅつ管理かんり体制たいせいが不十分ふじゅうぶんだとしている点てんについて「政策せいさく対話たいわを行おこなわなければいけないが、７月しちがつ12日にちの説明せつめい会かいを一方いっぽう的てきに異ことなった内容ないようを韓国かんこく側がわが公表こうひょうしているので、まずこの訂正ていせいが行おこなわれないかぎり、局長きょくちょう級きゅうの政策せいさく対話たいわを行おこなえない。まずは韓国かんこく側がわにアクションを求もとめたい」と述のべました。

政府せいふは半導体はんどうたいなどの原材料げんざいりょうに続つづいて、今月こんげつ28日にちからは韓国かんこくを優遇ゆうぐう対象たいしょう国こくから除外じょがいし、輸出ゆしゅつ管理かんりを厳きびしくする対象たいしょうが広ひろがりますが、こちらについても審査しんさのうえ問題もんだいがなければ粛々しゅくしゅくと許可きょかを出だすとしています。

「安保あんぽ上じょう 懸念けねんなく許可きょか」菅かん官房かんぼう長官ちょうかん

菅かん官房かんぼう長官ちょうかんは記者きしゃ会見かいけんで「経済けいざい産業さんぎょう省しょうにおいて厳正げんせいな審査しんさを経へて、安全あんぜん保障ほしょう上じょう、懸念けねんが無ない取り引とりひきであることを確認かくにんした最初さいしょの案件あんけんについて、すでに輸出ゆしゅつ許可きょかを付与ふよしたと聞きいている」と述のべました。

そのうえで「禁輸きんゆ措置そちではなく、正当せいとうな取り引とりひきについては恣意しい的てき（しいてき）な運用うんようをせず、許可きょかを出だしていることを示しめしたものであると承知しょうちしている。輸出ゆしゅつ管理かんりは、引き続ひきつづき厳格げんかくな審査しんさを行おこない、う回うかい貿易ぼうえき、目的もくてき外がい使用しようなどがないよう厳正げんせいに対処たいしょしていく」と述のべました。

初はつの輸出ゆしゅつ許可きょかも韓国かんこくは評価ひょうかせず　韓国かんこくの首相しゅしょう

韓国かんこくのイ・ナギョン首相しゅしょうは、８はち日にち午前ごぜん、ソウルで開ひらいた会議かいぎで、日本にっぽん政府せいふが先月せんげつ、韓国かんこくへの輸出ゆしゅつ管理かんりを厳きびしくした品目ひんもくの１ひとつ、「レジスト」について、「韓国かんこくへの輸出ゆしゅつが初はじめて許可きょかされた」と述のべ、韓国かんこく向むけの輸出ゆしゅつが初はじめて許可きょかされたことについて韓国かんこく政府せいふとしても確認かくにんしたことを明あきらかにしました。

ただ、今回こんかいの日本にっぽん政府せいふの許可きょかについて、評価ひょうかはせず「日本にっぽんによる韓国かんこくへの経済けいざい攻撃こうげきは世界せかいをリードする国くにとしてはふさわしくない不当ふとうな措置そちであり、自由じゆう貿易ぼうえきで恩恵おんけいを受うけている国くにとしては自己じこ矛盾むじゅんだ。もとの状態じょうたいに戻もどるよう外交がいこう努力どりょくを強つよめていく」と述のべ、日本にっぽんが措置そちを撤回てっかいするよう改あらためて求もとめていく考かんがえを示しめしました。

そのうえで、イ首相しゅしょうは「経済けいざい界かいが感かんじる不ふ確実かくじつ性せいや不安ふあんを最小さいしょう限げんにできるよう、経済けいざい界かいとしっかりと意思いし疎通そつうをはかる」と述のべ、対応たいおうに全力ぜんりょくをあげる姿勢しせいを強調きょうちょうしました。