新型コロナウイルスの
感染拡大に
歯止めがかからないことから、
北海道は、8
日にも
独自に
定めている「
警戒ステージ」を「3」に
引き上げる方向で
調整に
入りました。
感染拡大が
深刻な
札幌市の
繁華街・ススキノでは
酒を
提供する
飲食店などで
営業時間や
酒を
提供する
時間を
午後10
時までに
短縮するよう
要請する
方針です。
北海道は、
先月28
日、「
警戒ステージ」を「2」に
引き上げ、2
週間を
集中的な
対策期間として
道民や
事業者に
感染防止への
協力を
要請していますが、
病床の
ひっ迫度合いなどを
示す指標は
いずれも
悪化し、5
日の
時点で、
ほとんどが1
段階上の「3」の
基準を
超えました。
このため、道は、8日にも、「警戒ステージ」を「3」に引き上げ、集中的な対策期間をさらに3週間程度、延長する方向で調整に入りました。
道民に対し、体調が悪い場合の外出を控えるなど、これまでの要請に加え、感染拡大が深刻な札幌市の繁華街・ススキノで午後10時以降、酒を提供する店の利用を控えるよう要請するとしています。
さらに、ススキノの事業者には、接待を伴う飲食店や、バーや居酒屋では営業を午後10時までに、カラオケ店やラーメン店などの料理店では酒を提供する時間を午後10時までに短縮するようそれぞれ、要請する方針です。
応じた事業者への協力金は道と市が折半して支給する方向で具体的な金額の調整を進めています。
北海道は、専門家にも意見を聞いたうえで、7日にも対策本部会議を開きステージの引き上げを決定し、鈴木知事と札幌市の秋元市長が記者会見をして、協力を求める方針です。
厚労省 北海道に新たに4人派遣へ
新型コロナウイルスへの対応をめぐり、田村厚生労働大臣は、北海道で感染者が増加していることを受けて、厚生労働省の職員など4人を新たに現地に派遣し、今後、全国から保健師や看護師の応援を受け入れるための調整にあたらせるなど、対策を強化する考えを示しました。
北海道では、5日確認された感染者数が119人となり、1日の感染確認としては、初めて100人を超えるなど、札幌市を中心に感染者が増加しています。
これに関連して、田村厚生労働大臣は、閣議のあとの記者会見で、すでに派遣している厚生労働省のクラスター対策班の専門家2人に加えて、新たに職員など4人を北海道庁などに派遣し、全国から保健師や看護師の応援を受け入れるための調整にあたらせるなど、対策を強化する考えを示しました。
その上で、田村大臣は、「非常に危機感を持っており、北海道庁とも連携をしながら、感染がこれ以上、広がらないよう努力したい」と述べ、感染拡大の防止に万全を尽くす考えを示しました。