立たつ皇嗣こうしの礼れい 「立たつ皇嗣こうし宣明のぶあきの儀ぎ」行おこなわれる

「立たつ皇嗣こうし宣明のぶあきの儀ぎ」は、秋篠宮あきしののみやさまの「立たつ皇嗣こうしの礼れい」の中心ちゅうしんとなる儀式ぎしきで、午前ごぜん11時じすぎから皇居こうきょ・宮殿きゅうでんの「松まつの間ま」で行おこなわれました。

儀式ぎしきには、天皇てんのう皇后こうごう両りょう陛下へいかと秋篠宮あきしののみやご夫妻ふさいのほか、9人にんの皇族こうぞく方かたが参列さんれつされ、内閣ないかく総理そうり大臣だいじんなど三権さんけんの長ちょうや外国がいこくの大使たいしの代表だいひょうなど46人にんも正装せいそうで臨のぞみました。

はじめに、儀式ぎしきでの装束しょうぞく姿すがたの天皇てんのう陛下へいかが、「皇室こうしつ典範てんぱんの定さだめるところにより文ぶん仁じん親王しんのうが皇嗣こうしであることを、広ひろく内外ないがいに宣明のぶあきします」とおことばを述のべられました。

続つづいて、歴代れきだいの皇太子こうたいしが着用ちゃくようしてきた装束しょうぞくに身みを包つつんだ秋篠宮あきしののみやさまが、紀子のりこさまとともに天皇てんのう陛下へいかの前まえに進すすみ、「皇嗣こうしとしての責務せきむに深ふかく思おもいを致いたし、務つとめを果はたしてまいりたく存ぞんじます」と決意けつい表明ひょうめいにあたるおことばを述のべられました。

このあと菅かん総理そうり大臣だいじんが天皇てんのう陛下へいかの前まえに進み出すすみでて、「国民こくみんは、両りょう殿下でんかが人々ひとびとに親したしく接せっせられるお姿すがたに敬愛けいあいの念ねんを抱だいており、こうして立りつ皇嗣こうしの礼れいが挙行きょこうされますことは、こぞって喜よろこびとするところであります」などと、お祝おいわいの言葉ことばを述のべました。

儀式ぎしきは、両りょう陛下へいかと秋篠宮あきしののみやご夫妻ふさい、それに菅かん総理そうり大臣だいじんを除のぞく全員ぜんいんがマスクを着用ちゃくようするなど、感染かんせん防止ぼうし対策たいさくを徹底てっていした上うえで行おこなわれ、およそ15分ふんで終了しゅうりょうしました。

このあと、宮殿きゅうでんの「鳳凰ほうおうの間ま」で、歴代れきだいの皇太子こうたいしに伝つたわる「壺つぼ切せつ御剣みつるぎ」と呼よばれる守もり刀がたなを、天皇てんのう陛下へいかが秋篠宮あきしののみやさまに授さづけられる行事ぎょうじも行おこなわれました。

内閣ないかく総理そうり大臣だいじんの寿ことぶき詞ことば（よごと）【全文ぜんぶん】

謹つつしんで申し上もうしあげます。

天皇てんのう陛下へいかには、本日ほんじつここに立たつ皇嗣こうし宣明のぶあきの儀ぎを挙行きょこうされ、文ぶん仁じん親王しんのう殿下でんかが皇嗣こうしであることを内外ないがいに宣明のぶあきされました。一同いちどう心しんからお祝おいわいを申し上もうしあげます。皇嗣こうし殿下でんかは、妃殿下ひでんかとともに、天皇てんのう皇后こうごう両りょう陛下へいかや上皇じょうこう上じょう皇后こうごう両りょう陛下へいかをお支ささえになられ、被災ひさい地ち御ご訪問ほうもんや国際こくさい親善しんぜんをはじめ、皇室こうしつの御ご活動かつどうに真摯しんし（しんし）に取り組とりくまれてこられました。

国民こくみんは、こうした活動かつどうを通をつうじて、両りょう殿下でんかが人々ひとびとに親したしく接せっせられるお姿すがたに敬愛けいあいの念ねんを抱だいており、こうして立りつ皇嗣こうしの礼れいが挙行きょこうされますことは、こぞって喜よろこびとするところであります。

ここに改あらためて皇室こうしつの一層いっそうの御ご繁栄はんえいをお祈おいのりをいたします。

衆参しゅうさん両院りょういん議長ぎちょうも謹話きんわ

「立たつ皇嗣こうし宣明のぶあきの儀ぎ」に際さいして、衆参しゅうさん両院りょういんの議長ぎちょうは、「謹話きんわ」を出だしました。

大島おおしま衆議院しゅうぎいん議長ぎちょうは、「この令りょう辰たつ（れいしん）に当あたり、殿下でんかが皇嗣こうしとなられたことが広ひろく内外ないがいに宣明のぶあきされましたことは、まことに喜よろこびに堪こたえません。殿下でんかには、妃殿下ひでんかをはじめ御ご家族かぞくの皆様みなさま方かたとともに、今後こんご一層いっそう中外ちゅうがいの信望しんぼうに応こたえられつつ、ますますお健すこやかにお過おすごしになることを衷心ちゅうしんよりお祈おいのり申し上もうしあげます」としています。

また、山東さんとう参議院さんぎいん議長ぎちょうは、「皇嗣こうし殿下でんかは、数々かずかずの御ご公務こうむを通つうじ、親したしく国民こくみんに接せっし広ひろく敬愛けいあいを集あつめられるとともに、諸しょ外国がいこくとの間まにおいて我が国わがくにとの絆きずなを深ふかめてこられました。この度たびの御ご宣明のぶあきに当あたり、より一層いっそう、内外ないがいの信望しんぼうにこたえられますよう祈いのってやみません」としています。