ノーベル
化学賞を
受賞した
吉野彰さんが
授賞式が
行われたスウェーデンから15
日午前、
帰国し、
成田空港で
行われた
記者会見で「
無事に
終えられて
ほっとしています」と
話しました。スウェーデンのストックホルムで
今月10
日に
行われたノーベル
賞の
授賞式に
出席した
吉野さんは15
日午前10
時ごろに
成田空港に
到着しました。
到着ロビーでは
空港会社の
職員から
吉野さんに
花束が
手渡され、
出迎えに
集まった
人たちから
拍手が
送られました。
このあと妻の久美子さんと一緒に記者会見を行った吉野さんは「あっという間でした。記念講演などを無事に終えられてほっとしています」と振り返りました。そしてノーベル賞のメダルを披露し、「メダルの重みを感じています」と真剣な面持ちで答えました。
またスウェーデン滞在中、最も印象に残ったこととして吉野さんは「現地の学校を訪れたが、環境問題に誰も答えを示そうとしないことに子どもたちが恐怖心を抱いているように感じた。自分も含めて大人が道筋を示していく必要がある」と述べました。
久美子さんは「授賞式での落ち着いた姿が立派で感動しました。一緒に行った孫たちが『じいじ、ノーベル賞おめでとう』と手紙をくれて、涙が出そうになりました」と話していました。
吉野さんは大学での講義や取材への対応など早速、16日から予定が入っているということで、しばらくは慌ただしい日々が続くということです。