野球やきゅう「プレミア12」日本にっぽん プエルトリコに快勝かいしょうで２に次じリーグ進出しんしゅつ

日本にっぽんは５ご日にちの１いち次じリーグ初戦しょせんでベネズエラに逆転ぎゃくてん勝がちし、第だい２に戦せんはプエルトリコと対戦たいせんしました。

日本にっぽんは３さん回かい、相手あいてのエラーで１いち点てんを先制せんせいしたあと、４よん番ばんの広島ひろしま・鈴木すずき誠まこと也選手せんしゅが今こん大会たいかいチーム初はつホームランとなるスリーランを打うってリードを４よん点てんに広ひろげました。

そして先発せんぱつしたソフトバンクの高橋たかはし礼あや投手とうしゅが５ご回かいまで１いち人にんのランナーも出ださず、６ろく回かいをヒット１いち本ほん無む失点しってんと好投こうとうしました。

この後のち、リリーフした４よん人にんのピッチャーも得点とくてんを与あたえず、日本にっぽんが４よん対たい０ぜろで快勝かいしょうしました。

日本にっぽんと同おなじ１いち次じリーグのグループＢび-では、台湾たいわんがベネズエラに勝かったため、日本にっぽんと台湾たいわんが２に勝しょう、プエルトリコとベネズエラが２に敗はいとなり、７なな日にちの第だい３さん戦せんを待またずに日本にっぽんと台湾たいわんの２に次じリーグ進出しんしゅつが決きまりました。

稲葉いなば監督かんとく「みんなで勝かつことができた」

１いち次じリーグ２に連勝れんしょうとした日本にっぽん代表だいひょうの稲葉いなば篤あつし紀きの監督かんとくは「よくみんなで勝かつことができた」と話はなしたあと、先発せんぱつで６ろく回かいをヒット１いち本ほん、無む失点しってんと好投こうとうした高橋たかはし礼あや投手とうしゅについて「ずっと調子ちょうしはよかったので、自分じぶんの持ち味もちあじであるピッチングをしっかりとしてくれた」と活躍かつやくをたたえました。

そして７なな日にちの台湾たいわんとの第だい３さん戦せんに向むけては「台湾たいわんも非常ひじょうに強つよいチームなので、もう１いち戦せん、全員ぜんいんで全力ぜんりょくで勝かちにいきます」と意気込いきごんでいました。

３ランすり-らんの鈴木すずき選手せんしゅ「感触かんしょくは完璧かんぺきだった」

日本にっぽん代表だいひょうの４よん番ばん・鈴木すずき誠まこと也選手せんしゅは４よん対たい０ぜろで勝かったプエルトリコ戦せんについて「きのうのいい流ながれのまま、きょうもいい試合しあいができたと思おもう」と振り返ふりかえりました。

また３さん回かいに打うったスリーランホームランについては「感触かんしょくは完璧かんぺきだった。直前ちょくぜんに先制せんせい点てんが入はいったので、本当ほんとうに楽らくな気持きもちで打席だせきに入いれた」と笑顔えがおでした。

そのうえで７なな日にちの台湾たいわん戦せんに向むけて「チームはいい流ながれできている。得点とくてん圏けんで回まわってきた時ときはいい仕事しごとができるようにしっかり準備じゅんびしてやっていきたい」と意気込いきごんでいました。

若わかきアンダースローが勝利しょうりの立て役者たてやくしゃ

日本にっぽんはプレミア12の１いち次じリーグで２に連勝れんしょうし、２に次じリーグ進出しんしゅつを決きめました。その立て役者たてやくしゃの１いち人にんはソフトバンクの高橋たかはし礼あや投手とうしゅ。

直前ちょくぜん合宿がっしゅくで発熱はつねつのため調整ちょうせいが遅おくれた楽天らくてんの岸きし孝之たかゆき投手とうしゅに代かわって稲葉いなば監督かんとくが先発せんぱつに抜ばってきしたプロ２に年ねん目めの24歳さいは、５ご回かいまでパーフェクトの快かい投とうで応こたえました。

高橋たかはし投手とうしゅは「バッターが打うちたくなるようなコースをねらい、そこから芯しんを外はずす投球とうきゅうができた」と６ろく回かいをヒット１いち本ほん無む失点しってん。

18個このアウトのうち14個こを内野ないやゴロで打ち取うちとる持ち味もちあじのピッチングが光ひかりました。

アンダースローからの130キロ台だい半なかばのストレートにスライダーやシンカーを交まじえてタイミングを外はずし、バッターに思おもうようなスイングをさせませんでした。

それでも高橋たかはし投手とうしゅは「自分じぶんの武器ぶきはまっすぐで押おすこと」ときっぱり言いいます。

沖縄おきなわでの直前ちょくぜん合宿がっしゅく。

高橋たかはし投手とうしゅは「外国がいこく人じんバッターは体からだが大おおきくてアウトコースでもホームランにできる。インコース高たかめに強つよいボールをしっかり投なげられるようにしないといけない」と、地面じめんから浮き上うきあがるようにしてバッターの胸元むなもとを突つくストレートに磨みがきをかけていました。

試合しあいではそのことばどおり、プエルトリコの４よん番ばんバッターをインコース高たかめのストレートで完全かんぜんにつまらせて、ボテボテの内野ないやゴロに打ち取うちとる場面ばめんもありました。

高橋たかはし投手とうしゅは「しっかりインコースに投なげ切きれてつまらせたりゴロを打うたせたりできたので、持ち味もちあじを出だせたと思おもう」と充実じゅうじつした表情ひょうじょうを見みせました。

稲葉いなば監督かんとくも「力強ちからづよいバッターを差し込さしこませるようにしてゴロに打ち取うちとっていた。緩急かんきゅうと高低こうていも使つかえていたし改あらためてすばらしいピッチャーだと思おもった」と評価ひょうか。

プエルトリコの監督かんとくは「高橋たかはしのようなアンダースローはほぼ見みたことがない。プエルトリコの国内こくないでは今いままで見みたことのないスタイルのピッチャーだ。本当ほんとうにすばらしかった」とたたえていました。

過去かこの日本にっぽん代表だいひょうでは、2006年ねんと2009年ねんのＷＢＣだぶりゅ-び-し-で当時とうじ、ロッテの渡辺わたなべ俊介しゅんすけ投手とうしゅ、2013年ねんと2017年ねんのＷＢＣだぶりゅ-び-し-で当時とうじ、西武せいぶの牧田まきた和久かずひさ投手とうしゅと、アンダースローのピッチャーが海外かいがいのバッターを相手あいてに活躍かつやくしてきた歴史れきしがあります。

プレミア12を勝かち上あがるため、そして来年らいねんの東京とうきょうオリンピックに向むけて、今こんシーズン飛躍ひやくを見みせた若わかきアンダースローが日本にっぽんの強つよみになることを示しめす試合しあいとなりました。