日本新聞: 長野千曲川支流の排水施設故障避難の基準を引き下げて対応

長野ながの千曲川ちくまがわ支流しりゅうの排水はいすい施設しせつ故障こしょう避難ひなんの基準きじゅんを引き下ひきさげて対応たいおう

Nov 8, 2019 07:11

Furigana

台風たいふう19号ごうの豪雨ごうう災害さいがいで大おおきな被害ひがいが出でた長野ながの市しでは千曲川ちくまがわの支流しりゅうが氾濫はんらんしないよう排水はいすいする施設しせつが浸水しんすいのため一部いちぶ、使つかえないままになっていて、市しは復旧ふっきゅうが完全かんぜんに終おわるまではまとまった雨あめの際さいに氾濫はんらんのおそれがあるとして、避難ひなんを呼よびかける基準きじゅんを引き下ひきさげて対応たいおうする方針ほうしんです。長野ながの県内けんないを流ながれる千曲川ちくまがわは、水位すいいが上あがって合流ごうりゅうする支流しりゅうの浅川あさがわに逆流ぎゃくりゅうするおそれがある場合ばあいは水門すいもんが閉とじられることになっています。

その際さい、行き場いきばを失うしなった支流しりゅうの氾濫はんらんを防ふせぐため、長野ながの市しがポンプを使つかって本流ほんりゅうに排水はいすいする「排水はいすい機き場じょう」と呼よばれる施設しせつを隣となりの小しょう布施ふせ町まちに設置せっちしていますが、台風たいふう19号ごうの際さいに２にか所かしょで浸水しんすいして故障こしょうし、排水はいすいできなくなりました。

このため台風たいふうから10日にち後ごには長野ながの市しが「大雨おおあめによって千曲川ちくまがわに流ながれる支流しりゅうが氾濫はんらんするおそれがある」として、流域りゅういきの住民じゅうみんに避難ひなんを呼よびかけたケースもありました。

長野ながの市しは２ふたつの排水はいすい機き場じょうのうち１ひとつは応急おうきゅう的てきな復旧ふっきゅう工事こうじによって排水はいすい機能きのうを回復かいふくさせたものの、流ながれてくる大おおきなごみなどを取り除とりのぞく機械きかいが使つかえないままで、来年らいねんの梅雨つゆの時期じきまでに完全かんぜん復旧ふっきゅうさせる予定よていです。