イスラエルで
長期政権を
維持するネタニヤフ
首相が、
地元の
通信業者に
便宜を
図る見返りに
政権に
好意的な
報道をするよう
要求していたとして、
検察当局は
首相を
収賄などの
罪で
起訴すると
発表しました。
首相は
有罪が
確定するまで
職にとどまることができますが、
政治的には
大きな打撃となります。イスラエルの
検察当局は21
日、ネタニヤフ
首相が
地元の
通信業者に対し、
便宜を
図る見返りに
傘下に
あるネット
メディアで
政権に
好意的な
報道をするよう
要求していたとして、
首相を
収賄や
背任などの
罪で
起訴すると
発表しました。
この事件についてネタニヤフ首相は、これまで「容疑事実も捜査もでっち上げだ」と否定し、無罪を主張してきました。
イスラエルの法律では、首相は有罪が確定するまで職にとどまることができますが、起訴は政治的に大きな打撃となります。
イスラエルではことし2度、総選挙が行われましたが、ネタニヤフ首相の与党陣営と野党勢力はいずれも過半数の議席を確保できず、連立交渉も難航し、新しい政権が発足する見通しはたっていません。
このためネタニヤフ政権が暫定的に続いていますが、首相が起訴されたことで、今後の連立交渉や、それが不調に終わった場合の3度目の総選挙でネタニヤフ首相に逆風が吹くことになりそうです。