日本新聞: 男児はねた緊急走行のパトカー警察官を書類送検

男児だんじはねた緊急きんきゅう走行そうこうのパトカー警察官けいさつかんを書類しょるい送検そうけん

Nov 26, 2019 11:11

Furigana

ことし８月はちがつ、東京とうきょう千代田ちよだ区くの交差点こうさてんを青あお信号しんごうで渡わたろうとした男の子おとこのこが緊急きんきゅう走行そうこうのパトカーにはねられ死亡しぼうした事故じこで、警視庁けいしちょうは26日にち、運転うんてんしていた警察官けいさつかんを過失かしつ運転うんてん致死ちしの疑うたがいで書類しょるい送検そうけんしました。交差点こうさてん内ないでは速度そくどを落おとし徐行じょこうするという義務ぎむに反はんし、時速じそく40キロ以上いじょうで走行そうこうしていたということです。ことし８月はちがつ、東京とうきょう千代田ちよだ区く麹こうじ町まちの交差点こうさてんで、当時とうじ４よん歳さいの男の子おとこのこが青あお信号しんごうで横断おうだん歩道ほどうを渡わたろうとしたところ、緊急きんきゅう走行そうこうのパトカーにはねられ、意識いしき不明ふめいの重体じゅうたいとなり、およそ１いちか月かげつ後ごに死亡しぼうしました。

男の子おとこのこは亡なくなる前まえ、入院にゅういん先さきの病院びょういんで５ご歳さいの誕生たんじょう日びを迎むかえていました。

警視庁けいしちょうによりますと、パトカーは緊急きんきゅう走行そうこう中ちゅうでも交差点こうさてんを通とおるときは速度そくどを落おとして徐行じょこうする義務ぎむがありますが、このパトカーは男の子おとこのこをはねた時とき、これに反はんし時速じそく40キロ以上いじょうで走行そうこうしていたということです。

パトカーは当時とうじ、薬物やくぶつ事件じけんの捜査そうさで容疑ようぎ者しゃの尿にょうを鑑定かんていするため警視庁けいしちょう本部ほんぶに向むかっていたということです。

警視庁けいしちょうは、パトカーを運転うんてんしていた新宿しんじゅく警察けいさつ署しょの51歳さいの巡査じゅんさ部長ぶちょうを過失かしつ運転うんてん致死ちしの疑うたがいで26日にち書類しょるい送検そうけんしました。

巡査じゅんさ部長ぶちょうは男の子おとこのこに気付きづかなかったということで「横断おうだん歩道ほどう上じょうにいた人ひとが渡わたるのをやめて止とまってくれたのを見みて交差点こうさてん内ないで加速かそくしてしまった。お子様おこさまの命いのちを奪うばってしまい、ご家族かぞくをはじめ多おおくの方ほうにご迷惑めいわくをかけ、本当ほんとうに申し訳もうしわけない気持きもちです」と供述きょうじゅつしているということです。