電子部品メーカーに
勤務していた
中国籍の
元社員が、
車載機器の
設計データを
持ち出したとして
逮捕された
事件で、
ほかにも
複数のデータが
持ち出された
疑いが
あることが、
捜査関係者への
取材でわかりました。
元社員は、
直後に
自動車大手の「ホンダ」に
転職していて、
警視庁は
転職先でデータを
利用しようとしたとみて、いきさつを
調べています。
電子部品大手「アルプスアルパイン」の社員だった、中国籍の張天文容疑者(32)は、おととし11月、会社のサーバーにアクセスし、車載機器の設計データをハードディスクに保存して持ち出したとして、不正競争防止法違反の疑いで逮捕され、7日午前、検察庁に送られました。
捜査関係者によりますと、持ち出されたデータは、車の電子制御に関する先端技術で、ほかにも複数のデータが持ち出された疑いがあるということです。
張容疑者は当時、自動車関連部門に勤務し、こうした営業秘密へのアクセス権限を付与されていました。
容疑者は翌月に、自動車大手の「ホンダ」に転職し、引き続き技術開発の業務にあたっていたということで、警視庁は転職先でデータを利用しようとしたとみて、いきさつを調べています。
警視庁は、捜査に支障があるとして、認否を明らかにしていません。