日本新聞: 敦賀原発2号機規制委が現地調査“断層のように見える線確認”

敦賀つるが原発げんぱつ2号機ごうき規制きせい委いが現地げんち調査ちょうさ“断層だんそうのように見みえる線せん確認かくにん”

Dec 14, 2023 21:12 1

Furigana

福井ふくい県けん敦賀つるが市しにある敦賀つるが原子力げんしりょく発電はつでん所しょ2号機ごうきの再さい稼働かどうの前提ぜんていとなる審査しんさで、原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいは焦点しょうてんとなっている敷地しきち内ないの断層だんそうについて初はじめての現地げんち調査ちょうさを行おこなった結果けっか、地層ちそうの表面ひょうめんに新あらたに断層だんそうのように見みえる線せんが確認かくにんされたとして、事業じぎょう者しゃの日本にっぽん原子力げんしりょく発電はつでんに対にたいし、新あらたな資料しりょうの提出ていしゅつを求もとめました。

日本にっぽん原電げんでんは敦賀つるが原発げんぱつ2号機ごうきの再さい稼働かどうを目指めざし8年ねん前まえの2015年ねんに原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいに審査しんさを申請しんせいしましたが、資料しりょうの不備ふびなどを理由りゆうに審査しんさはたびたび中断ちゅうだんしていて、14日にちは開始かいし以来いらい初はじめてとなる現地げんち調査ちょうさが行おこなわれました。

規制きせい委員いいん会かいの石渡いしわた明あきら委員いいんや原子力げんしりょく規制きせい庁ちょうの審査しんさ官かんたちは、敷地しきち内ないの地面じめんを掘ほった「トレンチ」と呼よばれる場所ばしょを訪おとずれ、断層だんそうの広ひろがり方かたや地層ちそうの状況じょうきょうを確認かくにんしました。

規制きせい委員いいん会かいによりますと、14日にちの調査ちょうさの結果けっか、地層ちそうの表面ひょうめんに新あらたに断層だんそうのように見みえる線せんが確認かくにんされたということで、日本にっぽん原電げんでんに対にたいし、さらに詳くわしい資料しりょうを提出ていしゅつし、審査しんさの中なかで説明せつめいするよう求もとめたということです。

14日にちの調査ちょうさを終おえた石渡いしわた委員いいんは「今回こんかい、新あたらしく見みえてきたものもあり、調査ちょうさに来きた甲斐かいがあった。今後こんご、審査しんさ会合かいごうで議論ぎろんしたい」と述のべました。

敦賀つるが原発げんぱつ2号機ごうきの審査しんさをめぐっては、原子げんし炉ろの真下ましたを走はしる断層だんそうが将来しょうらい動うごく可能かのう性せいがあるかどうかが焦点しょうてんとなっていて、日本にっぽん原電げんでんが断層だんそうの活動かつどう性せいを否定ひていできなければ、廃はい炉ろになる可能かのう性せいもあります。