北日本の山沿いを中心に19日午前中にかけて大雪のおそれがあり、雪道の運転などに注意が必要です。
気象庁によりますと、冬型の気圧配置と強い寒気の影響で、各地で冷え込んでいます。
午前6時までの最低気温は、北海道占冠村でマイナス10.4度、札幌市でマイナス3度ちょうど、青森市でマイナス1.3度、仙台市で3度ちょうど、新潟市で3.5度、宇都宮市で2.6度などと、北日本を中心に今シーズン最も低くなりました。
午前6時の気温は青森空港でマイナス2.4度、札幌市でマイナス1.8度などと、北日本を中心に氷点下となっているほか、名古屋市で7.4度、東京の都心で8度ちょうど、大阪市と広島市で8.1度などと、各地で10度を下回っています。
日中も気温はあまり上がらず、最高気温は福岡市で15度、大阪市で14度、金沢市で10度、東京の都心で13度、仙台市で9度、札幌市で4度などと各地で12月上旬から中旬並みと予想されています。
厳しい寒さは20日にかけて続く見込みで、体調管理に注意してください。
また、北日本の山沿いを中心に雪が降り、午前6時の積雪は青森県八甲田山系の酸ヶ湯で64センチ、北海道旭川市で19センチ、青森空港で13センチなどとなっています。
北日本の山沿いを中心に午前にかけて大雪となるおそれがあり、雪道の運転に注意するとともに、電線などの着雪にも注意が必要です。
札幌 ササラ電車が初出動
今シーズン一番の冷え込みとなった札幌市では、18日夜からまとまった雪が降り、この冬初めて路面電車の線路に積もった雪を取り除く「ササラ電車」が出動しました。
ササラ電車は、長さ30センチほどの竹を束ねたササラと呼ばれるブラシを回転させて線路を走る除雪専用の車両です。
札幌市の路面電車では1925年から運転が始まり、冬の風物詩となっています。
札幌管区気象台によりますと、札幌市では19日午前5時の時点で7センチの雪が積もり、路面電車を運行する札幌市交通事業振興公社はこの冬初めて「ササラ電車」2台を出動させました。
出動した車両はササラを回転させて線路に積もった雪を払いながら市内を走っていました。
公社は、来年3月ごろまで雪の状況に応じて「ササラ電車」を出動させることにしています。