アメリカの
トランプ大統領と
中国の習
近平国家主席は、
お互いの
輸入品に
関税を
かけ合う
貿易摩擦が
激しくなってから
初めてと
なる首脳会談を
日本時間の
2日午前に
開きます。
世界1位と
2位の
経済大国による
対立が、
緩和に
向かう糸口を
見いだせるか
世界の
注目が
集まっています。
米中の
貿易摩擦は、ことし
3月に
トランプ政権が、
中国の
鉄鋼製品などに
高い関税を
課したのを
発端に
お互いの
幅広い
輸入品に
関税を
かけ合う
制裁措置の
応酬に
発展しています。
対立の解消を目指してトランプ大統領と習近平国家主席は、アルゼンチンで開かれているG20サミットにあわせて日本時間の2日午前現地時間の1日、夕食をともにしながら首脳会談に臨みます。
アメリカ側は貿易赤字の削減やハイテク技術を不当に手に入れる知的財産権の侵害への対応、それにアメリカ製の自動車に対する高い関税の見直しなどを中国に求めています。
これに対して中国側は「立場の違いを調整し、解決方法を探りたい」として、歩み寄る姿勢ですが、自国で育成しているハイテク産業への影響を懸念して、全面的な譲歩はできない状況です。
トランプ大統領は、協議が不調に終われば中国からの2000億ドルの輸入品に上乗せしている10%の関税を予定どおり来年1月から25%に引き上げる方針を示しているほか、すべての輸入品を対象にした追加の関税措置を課す構えも示しています。
今回の首脳会談は、貿易摩擦が激しくなってから初めて開かれ、世界1位と2位の経済大国による対立が、緩和に向かう糸口が見いだせるか世界の注目が集まっています。