オウム真理教による
地下鉄サリン
事件から30
年になる
中、
東京消防庁は、
当時を
知らない
若手隊員たちに
向けて、
当時の
活動の
記録や
証言などを
集めた
展示会を
開きました。
1995年にオウム真理教が起こした地下鉄サリン事件では、14人が死亡し、およそ6300人が負傷しました。
東京消防庁によりますと、1364人の隊員が救助活動に当たった一方、現場に駆けつけた135人の隊員がサリンによる被害を受けたということで、その後、救助活動のあり方も大きく変わりました。
事件から30年になる中、当時を知らない隊員が増えていることから、東京消防庁ではどういう活動だったかや教訓を伝える展示を都内で行いました。
展示されている当時と同じ型の防護服は、視界が狭く、活動しにくかったため、現在ではより広い範囲が見えるように改良されたということです。
また、事件や救助活動についての講義が行われ、現役の隊員たちが真剣な表情で話を聞いていました。
東京消防庁のOBで、講義を行った防災特別指導員の深瀬八郎さんは、「サリンがまかれたと全くわからない中、懸命に救助活動した結果、隊員も負傷し、非常に危ない状況だった。教訓をしっかりと次の世代につないでいきたい」と話していました。