岩手県大船渡市の
山林火災は、
一時期と
比べて
火の
勢いは
弱まっていて、
市は
一部の
地区について
避難指示の
解除の
検討を
始めています。
ただ、
土の
中などに
発火につながる「
熱源」が
複数確認されていることから、
避難指示の
解除は
慎重に
判断するとともに「
熱源」を
重点的に
確認しながら
消火活動を
続ける方針です。
大船渡市の山林火災では、これまでに市の面積の9%にあたるおよそ2900ヘクタールが焼失しましたが、6日は新たな延焼は確認されませんでした。
5日のまとまった雨の影響で火の勢いは弱まっていて、大船渡市は、三陸町の綾里全域と越喜来の3つの地区、それに、赤崎町の13の地区に出している避難指示のうち、赤崎町の大船渡湾側の一部の地区と、三陸町越喜来の甫嶺地区について避難指示の解除の検討を始めました。
ただ、市によりますと、現場では、土の中や倒れた木の裏など複数の箇所で発火につながる「熱源」が確認されているということです。
再び延焼につながるおそれがあることから、市は、「熱源」や煙の有無に加え、延焼の範囲などを見て避難指示の解除について慎重に判断する方針です。
大船渡市を含む沿岸部では7日以降、1週間は晴れや曇りの予想で、空気の乾燥する日が続く見通しです。
火災の発生から9日となり、避難した住民の疲れがたまってきている中、消防は、「熱源」を重点的に確認しながら鎮火に向けて消火活動を続けることにしています。