岸田総理大臣と
アメリカのバイデン
大統領との
日米首脳会談は、
東京 港区の
迎賓館で
午前11
時すぎから
始まり、
両首脳はまず、
通訳のみを
交えた2
人だけで
意見を
交わしました。
このあと、両首脳は同席者を限定した少人数会合に臨み、冒頭、岸田総理大臣は「バイデン大統領の今回の日本訪問は、いかなる状況にあってもアメリカがインド太平洋地域への関与を強化し続けることを示すものであると、心から歓迎する」と述べました。
そのうえで「ロシアによるウクライナ侵略は国際秩序の根幹を揺るがすものであり、力による一方的な現状変更の試みは世界のどこであっても絶対に認められない。このようなときだからこそ基本的価値を共有する日米両国で、法の支配に基づく『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けて、国際社会をリードしていきたい」と強調しました。
そして「今回のバイデン大統領の日本訪問、日米首脳会談が意義あるものになることを心から期待したい」と述べました。
バイデン大統領「IPEF きょう立ち上げ」
バイデン
大統領は
会談の
冒頭「
日米同盟は
長きにわたりインド
太平洋地域の
平和と
繁栄の
礎となっており、
アメリカは
日本の
防衛への
責任を
完全に
果たす」と
述べ、
中国が
覇権主義的な
行動を
強める中、
日米同盟を
一層重視して
いく考えを
示しました。
そして「地域の国々との連携を強化しインド太平洋地域の人々に利益をもたらすためにIPEF(アイペフ)=インド太平洋経済枠組みをきょう立ち上げることにしている」と述べ、中国への対抗を念頭に、TPP=環太平洋パートナーシップ協定に代わる枠組みとしてIPEFを立ち上げる考えを示しました。
ウクライナ情勢をめぐっては「日本は世界のリーダーの1つとして、G7の各国とともに、ウクライナ侵攻を続けるプーチンの責任を追及し、われわれが共有する民主主義の価値観を守るために立ち上がっている。岸田総理大臣のリーダーシップと、ウクライナの人々への支援を感謝している」と述べました。
また、バイデン大統領は「あすのクアッドの会合を主催してくれることを感謝する。われわれはインド太平洋地域の民主主義国家として、常に協力して課題に取り組む方法を模索しているし、今後も話し合っていくことを楽しみにしている」と述べました。
さらにバイデン大統領が「フミオ、歓迎してくれたことに感謝する」と述べ親しみを持って岸田総理大臣を「フミオ」と名前で呼びかける場面もありました。
抑止力と対処力の強化で一致へ
会談で
両首脳は、ウクライナ
情勢をめぐって
意見を
交わし、
引き続きG7=
主要7
か国で
結束し、ロシア
に対する厳しい制裁や、ウクライナへの
支援を
継続する
方針を
確認するものとみられます。
また、東シナ海などへの進出や各国への経済的威圧を強める中国を念頭に、世界のいかなる地域でも力による一方的な現状変更は認められないという認識を共有し、日米両国で抑止力と対処力を強化する方針で一致するものとみられます。
そして、岸田総理大臣は、弾道ミサイルに対処するための「反撃能力」の保有や防衛費の増額を求める自民党の提言も踏まえ、防衛力を抜本的に強化する考えを伝えるほか、アメリカの核戦力と通常戦力の抑止力によって日本を守る「拡大抑止」の強化を確認したい考えです。
また、核・ミサイル技術の開発を強化する北朝鮮への対応をめぐって、日米両国や、韓国を加えた3か国で緊密に連携していく方針を確認するものとみられます。
バイデン大統領は、日本滞在中、中国への対抗を念頭においたIPEFの立ち上げに向けた協議の開始を表明する見通しで、岸田総理大臣は参加の意向を伝える方向で調整を進めています。
インドネシアの火山で大規模噴火 国内で目立った潮位変化なし
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N2
資源: NHK
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“核兵器 変わらないか増える”回答が半数近くに NHK世論調査
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