ウクライナのゼレンスキー
大統領は24
日、
首都キーウに
ある大統領府でNHKの
単独インタビューに
応じ、ウクライナ
東部で
攻勢を
強めるロシア
軍に
対抗する
戦略について「
反撃の
準備が
できるのは、
長距離ミサイル
など必要とする
兵器が
届いたときだ」と
述べ、
欧米の
軍事支援によって
態勢が
整ったのちに
反撃を
強める
姿勢を
強調しました。
一方、ゼレンスキー大統領は「ウクライナがNATO=北大西洋条約機構に加盟していれば、ロシアによる侵略はなかっただろう。世界的にみても歴史的にみても大きな過ちだった」と述べました。
そして「ロシアによる戦争と占領がヨーロッパ全体に忍び寄っていることが認識されていない。戦争はウクライナで始まったが、ここで終わらなければ各地で起きることになる」と述べ、ヨーロッパの安全保障に向けてNATOはいっそう関与を強めるべきだと指摘しました。
一方、ロシアによる
戦争犯罪をめぐってはキーウの
裁判所が
今月23
日、
市民を
殺害したとしてロシア
軍の
兵士に
終身刑を
言い渡し、ICC=
国際刑事裁判所も
戦争犯罪について
捜査を
始めています。
こうした動きについてゼレンスキー大統領は「日本を含む外国の専門家による国際社会の支援が重要だ。ウクライナだけでなく、世界全体が『これはロシアによる行為だ』と指摘することが重要になる」と述べ、国際的な司法の場でロシアの責任を追及するため日本を含む各国の支援を求めました。