この10年で見ても突出していて、これまでに起きた事件の手口を模倣するケースも目立っています。
15件を詳しく分析すると、少なくとも8件では、容疑者が逮捕後の調べなどで「死にたかった」「死刑になりたかった」などと供述していたことが分かりました。
また少なくとも7件では事件当日や前日に犯行を決意したとみられ、手口などからも場当たり的、衝動的に事件を起こしているのが実態です。
元被告は事件のおよそ2週間前に仕事をやめて上京し、新宿区内の公園で寝泊まりしていましたが、所持金を使い果たし自暴自棄になったということです。 脅しに使ったのは段ボール製の偽物の爆弾で、事件を起こすことを決めたのは店に入る1時間ほど前だったと説明しています。 当時の心境について「人生を終わらせたいという思いがあり、立てこもっている時に説得で来た警察官には『とりあえず殺してくれ』と言った」と振り返っています。 そして「ほかの人たちもそうだと思うが、事件を起こすことについて、そこまで深く考えてない。世間で騒がれるような事件を起こして、生きていたという証しを残したいという思いがあった」などと話していました。
男性は「毎朝、ごはんを作ろうと包丁を握った瞬間に、床に散らばっていた刃物の光景が頭によぎってしまう。事件のことは考えないようにと自分に言い聞かせています」と話しています。 そのうえで、まだ事件を十分に受け入れられていないとして「犯人の動機については知りたくありません。社会のせいや時代のせいではなく、ただ本人の心が自分の心と見つめ合わなかったのではないかなと思っています」と話していました。
※「隆」の生の上に「一」
元被告「深く考えてない 生きていたという証しを」
被害者「社会や時代のせいではなく…」
専門家 ”SNSの普及で自分を他人と比べて不満に”