日本新闻: 高飛び込み銀メダル 15歳玉井陸斗 “成長する体”と向き合って

高飛び込たかとびこみ銀メダルぎんめだる 15歳さい玉井たまい陸りく斗と “成長せいちょうする体からだ”と向き合むきあって

Jul 4, 2022 13:07

Furigana

水泳すいえいの世界せかい選手権せんしゅけんの飛び込とびこみ、男子だんし高飛び込たかとびこみの決勝けっしょうで15歳さいの玉井たまい陸りく斗と選手せんしゅが銀メダルぎんめだるを獲得かくとくしました。玉井たまい選手せんしゅは東京とうきょうオリンピックのあと、自身じしんの体からだの成長せいちょうと向き合むきあいながら技わざを磨みがいてきました。

玉井たまい選手せんしゅは決勝けっしょうの3回かい目めで前向まえむきに踏み切ふみきり前まえに4回かい半はん回まわる「109C」を決きめ99.90と高こう得点とくてんをマークし、一時いちじトップに立たちました。

5回かい目めの演技えんぎを終おえて4位いとなりましたが、最後さいごの6回かい目めの演技えんぎで後ろ向うしろむきに踏み切ふみきり2回かい半はんひねりながら2回かい半はん回まわる「5255B」で95.40をマークし、合計ごうけいで488.00として銀メダルぎんめだるを獲得かくとくしました。

この種目しゅもくの世界せかい選手権せんしゅけんで日本にっぽん選手せんしゅがメダルを獲得かくとくするのは初はじめてです。

金メダルきんめだるは東京とうきょうオリンピックで銀メダルぎんめだるの中国ちゅうごくの楊健けん選手せんしゅで515.55、銅メダルどうめだるも中国ちゅうごくの選手せんしゅで485.45でした。

15歳さい自身じしんの体からだの成長せいちょうと向き合むきあいながら最高さいこうのスタート

この春はる、高校生こうこうせいになった玉井たまい選手せんしゅは、本格ほんかく的てきな成長せいちょう期きを迎むかえ、東京とうきょうオリンピックのあとだけでも身長しんちょうは5センチ伸のびて、1メートル60センチに、体重たいじゅうは5キロ増ふえて55キロになりました。

玉井たまい選手せんしゅを小学生しょうがくせいのときから指導しどうしてきた馬淵まぶち崇たかし英えいコーチは「飛び込とびこみでは、体からだが少すこし成長せいちょうするだけでバランスが崩くずれる。さ来年らいねんのパリオリンピックを見据みすえて、いまは体からだづくりが非常ひじょうに大事だいじな時期じきだ」と、自身じしんの体からだとどう向き合むきあうかが競技きょうぎ人生じんせいを左右さゆうするという考かんがえを持もっています。

こうした中なか、玉井たまい選手せんしゅが重点的じゅうてんてきに取り組とりくんできたのが下半身かはんしんの強化きょうかです。

体からだが大おおきくなった分ぶん、入水じゅすいまでの時間じかんをできるだけ長ながくするためには高たかさを出だす必要ひつようがあるとして、足あしに筋力きんりょくをつけようとしています。

練習れんしゅう拠点きょてんにしている兵庫ひょうご県けん宝塚たからづか市しのプールのすぐ隣となりには、玉井たまい選手せんしゅ専用せんようのトレーニング部屋へやを設もうけて、多おおい時ときでも週しゅう1回かいだった筋力きんりょくトレーニングを週しゅう3回かいに増ふやしました。

玉井たまい選手せんしゅは「力ちからがついて高たかさが出でれば、空中くうちゅうでの回転かいてんや入水じゅすいの時ときに余裕よゆうができる」と話はなしていました。

さらに、腰こしに重おもりをつけて宙返ちゅうがえりする練習れんしゅうを繰り返くりかえし、素早すばやく回転かいてんする感覚かんかくを身みにつけることで、大おおきくなった体からだを空中くうちゅうでもしっかりコントロールできるようにしてきました。

馬淵まぶちコーチは「東京とうきょうオリンピックまでは『少年しょうねん』のような感かんじだったが、これからはパワーとスピードをつけて『大人おとな』の存在そんざい感かんが必要ひつようになる。東京とうきょう大会たいかいから熟成じゅくせいしてきたという感かんじはしている」と手応てごたえを話はなしていました。