大学入学共通テストの
国語の
記述式問題を
作成する
予定だった
複数の
委員が、
去年、
民間事業者が
出版した
記述式の
問題集の
作成に
関わっていたことが
明らかになりました。
大学入試センターは「
社会的な
誤解を
招く行為」としながらも、
来年度の
共通テストへの
影響はないとしています。
大学入試センターなどによりますと、
来年度から
始まる大学入学共通テストで
国語の
記述式問題の
作成担当だった
複数の
委員が、
去年、
民間事業者が
出版した
記述式の
問題集の
作成に
関わっていたということです。
センター試験は来年度から共通テストに切り替わりますが、問題を作成する大学教授らには、入試問題などが漏えいしないよう守秘義務が課せられています。
大学入試センターは、この問題集を確認した結果、本番の試験内容は類推できず、来年度の共通テストへの影響はないとしていますが、作問する委員らが任期中にこうした問題集などを出すことは社会的な誤解を招くとして、これまで行われなかったということです。
複数の委員はことし1月、担当を全員辞任したということです。
センターは「今後も情報の取り扱いなど厳格な運用を徹底したい」と話しています。
国語の記述式の問題は、当初、来年度からの共通テストに導入される予定でしたが、採点の公平性などの課題から見送られています。