新型コロナウイルスに
感染し、
若い人でも
重症化するケースが
あることが
分かってきました。
海外では
持病がなかった20
代の
女性が
死亡した
ケースが
報告されている
ほか、
国内でも
比較的若い世代で
重症化するケースがあり、
治療に
当たっている
医師は
当面、カラオケ
など感染が
拡大しやすい
場所を
避けるよう
呼びかけています。
新型コロナウイルスに
感染して
重症化しやすいのは
高齢者や
持病の
ある人とされていますが、
今月、イギリスで
持病がなかった21
歳の
女性や、フランスでも16
歳の
少女の
死亡が
伝えられる
など、
若い世代でも
一部で
深刻な
症状に
なることが
分かってきています。
国内でも比較的若い世代で重症化するケースがあり、国立国際医療研究センターの忽那賢志医師は、これまで治療に当たった30人以上のうち、40代前半で重い持病はなかったのに重症化した男性がいたことを明らかにしました。
忽那医師によりますと、男性は最初の数日は発熱やせきの症状だけでしたが、1週間ほどたつと重症の肺炎で呼吸状態が急速に悪化し、人工呼吸器が必要になったということです。
男性は現在は回復しているということですが、忽那医師は「若いから自分は大丈夫ということではなく、重症化することはある」と指摘しています。
そのうえで、「周りの人に感染させないために発熱やせきなどの症状があれば必ず自宅で安静にして、カラオケやライブハウスなど、密閉した空間で人が密集し、密接な距離で会話などをする『3密』の環境を今の時期は避けてほしい」と呼びかけています。
若い世代の感染について、WHO=世界保健機関は50歳未満でも入院するケースが相次いでいるとしているほか、アメリカではCDC=疾病対策センターが20歳から44歳の2%からおよそ4%が集中治療室で治療を受けていると報告しています。