岐阜県美濃加茂市では、
大雨の
影響で
上水道の
水源になっている
川の
水が
濁って
浄水場の
処理能力を
超え、
断水が
続いていましたが、
水の
濁りが
改善されたため、
1日朝、
3日ぶりに
水道が
復旧しました。
水道が
復旧したのは
美濃加茂市中心部の
太田地区と
古井地区の
一部の
地域と、
北部の
下米田地区と
牧野地区の
ほぼ全域の、
およそ1万900
世帯です。
この地域では、大雨で上水道の水源になっている飛騨川に大量の土砂が流れ込み、市の浄水場の処理能力を超えたため、先月29日から断水が続いていましたが、川の水の濁りが改善されたため、1日午前6時までに断水が解消されました。
市によりますと、水道が復旧した直後は白や茶色に濁った水が出ることもあるため、しばらく水を出して様子を見てほしいとしています。
このため1日午前中は、引き続き、市内8か所に給水所を設置して飲料水の給水を行ったということです。
水道復旧で市民は
水道が復旧した地区に住む77歳の男性は、「この2日間、風呂には入らず体を拭くだけにしたり、親類の家で入らせてもらったりしていました。水が出るようになってほっとしています」と話していました。
市内にあるイタリア料理店では、断水のためおとといの夜から休業していましたが、1日夜から営業を再開する予定で、仕込み作業に追われていました。
店のオーナーの50歳の男性は、「食器を洗ったり手を洗ったりすることができず、トイレも使えないので困っていました。昼の営業は仕込みが間に合いませんが、夜から再開できそうです」と話していました。
また、給水所に飲料水をもらいにきた76歳の女性は、「水は出るようになり、洗濯や風呂に使えるようになりましたが、まだ濁っていて飲むには不安なので来ました」と話していました。