旭川医科大学の
学長選考会議は、
吉田晃敏学長が
去年、
新型コロナウイルスの
感染者を
大学病院で
受け入れるよう
進言した
当時の
病院長に対し、
辞任を
迫った
などとされる
一連の
問題を
受けて、
先週学長を
解任すべきだと
決議しました。
これについて、会議の議長を務める西川祐司副学長が28日記者会見し、今月24日、萩生田文部科学大臣に対し、学長の解任を申し出たと説明しました。
そして解任決議の理由について、病院長を含む教職員への9件のパワハラや、学長特別補佐の男性に対し、693万円の報酬を不正に支出したことなど、合わせて34件の職務上の義務違反や不適切な行為が確認されたことをあげました。
そのうえで「学長としての不適切な言動は在任期間が14年もの長期に及んだことを背景に、恒常的に行われてきた可能性が否定できない。責任は非常に重いと言わざるをえない」と指摘しました。
吉田学長は、文部科学省にすでに辞表を提出していて、萩生田大臣は、学長選考会議の見解を踏まえて、辞表の取り扱いを適切に判断したいという考えを示しています。
執務時間中に複数回の飲酒も
旭川医科大学の
学長選考会議は、
吉田晃敏学長を
解任すべきと
決議した
理由について、
教職員へのパワハラや
不正支出など合わせて34が
義務違反や
不適切な
行為にあたると
結論づけたためとしています。
その内訳は、大学病院の病院長をはじめとするパワハラが9件、不正支出が9件、それに、大学の信用を害する行為が6件、その他の問題行為10件です。
このうちパワハラについては「大学の人事権を背景に、叱責の域を明らかに超えて辞職や辞任を迫った。パワハラの中でも非常に悪質だ」としています。
また不正支出については、吉田学長が大学側に指示して学長特別補佐の男性に対し、勤務実態がなかったり、請求がなかったりしたにもかかわらず、合わせえ693万円の報酬を支払っていたとして「基準に反する支出を指示しただけでなく、その指示は執ようで悪質だ」と指摘しています。
このほか執務時間中に複数回にわたり、学内で飲酒していたことが確認されたなどとして、大学の対外的な名誉や信用を害したとしています。