TICADTICAD横浜よこはま開幕かいまく 石破いしば首相しゅしょう AIAI分野ぶんや3さんまんにん育成いくせい方針ほうしん表明ひょうめい



Easy Japanese news
N2 Aug 20, 2025 17:08 1
Furigana Translation
Japanese newspaper
TICAD=アフリカ開発かいはつ会議かいぎ横浜よこはま開幕かいまくし、石破いしば総理そうり大臣だいじん人口じんこう年齢ねんれい中央ちゅうおう19じゅうきゅうさいのアフリカでは、若者わかもの女性じょせい能力のうりょく向上こうじょう成長せいちょうのカギになるとして、今後こんご3さん年間ねんかんにAIの分野ぶんや3さんまんにん育成いくせいする方針ほうしん表明ひょうめいしました。

日本にっぽん政府せいふ主導しゅどうする国際こくさい会議かいぎTICADが20はつかにち午後ごご横浜よこはま開幕かいまくし、石破いしば総理そうり大臣だいじん基調きちょう演説えんぜつおこないました。

このなか石破いしば総理そうり大臣だいじんはアフリカの開発かいはつをめぐり「相手あいてのことをり、相手あいてくにともかんがえ、解決かいけつさくをつくっていく。アフリカの発展はってんのためには現地げんちざした解決かいけつさく重要じゅうようだ」とべ、各国かっこくのニーズを把握はあくしながら協力きょうりょく強化きょうかはかかんがえをしめしました。

そのうえで、人口じんこう年齢ねんれい中央ちゅうおう19じゅうきゅうさいのアフリカでは、若者わかもの女性じょせい能力のうりょく向上こうじょう雇用こよう確保かくほ成長せいちょうのカギになるとして、今後こんご3さん年間ねんかん産業さんぎょう保健ほけん医療いりょう教育きょういくなど幅広はばひろ分野ぶんや30さんじゅうまんにん人材じんざい育成いくせいするとともに、AIの分野ぶんやでは3さんまんにん育成いくせいする方針ほうしん表明ひょうめいしました。

さらに、企業きぎょうスタートアップ後押あとおしや生産せいさんせい向上こうじょうはかほか官民かんみんわせて15じゅうごおくドルの資金しきん動員どういん目指めざすと説明せつめいしました。

また経済けいざい成長せいちょうには地域ちいき連結れんけつせい強化きょうかかせないとして、インドから中東ちゅうとう、アフリカにかけての一帯いったいあらたな経済けいざいけん位置いちづける構想こうそう「インドよう・アフリカ経済けいざいけんイニシアティブ」を打ち出うちしました。

一方いっぽう感染かんせんしょう対策たいさくなどをめぐっては、途上とじょうこくでのワクチンの普及ふきゅう取り組とりく国際こくさい団体だんたい「Gavi(ガビ)ワクチンアライアンス」ににたいし、今後こんご5年間ねんかん最大さいだい5おく5000ごせんまんドルを拠出きょしゅつするかんがえをしめしました。

むすびに石破いしば総理そうり大臣だいじんは「アフリカはつのソリューションが日本にっぽんふく国際こくさい社会しゃかいすく時代じだいだ。日本にっぽんとアフリカが1ひとつになり、革新かくしんてき課題かだい解決かいけつさくともにつくり、アフリカと世界せかい直面ちょくめんする課題かだい立ち向たちむかっていきたい」と強調きょうちょうしました。

これつづ石破いしば総理そうり大臣だいじんはリベリアのボアカイ大統領だいとうりょう会談かいだんし、道路どうろ建設けんせつ医療いりょうなどの分野ぶんや協力きょうりょく着実ちゃくじつ実施じっししていくかんがえをつたえたほか、セネガルのファイ大統領だいとうりょうとの会談かいだんでは、職業しょくぎょう訓練くんれんなどの人材じんざい育成いくせい地雷じらい除去じょきょ支援しえんしていく方針ほうしんしめしました。また、インドよう島国しまぐに、モーリシャスのラングーラム首相しゅしょうとは海洋かいよう安全あんぜん保障ほしょう分野ぶんやでの協力きょうりょくをいっそう強化きょうかしていくことで一致いっちしました。
共同きょうどう議長ぎちょうふたた成長せいちょうのペースを」
今回こんかいのTICADで石破いしば総理そうり大臣だいじん共同きょうどう議長ぎちょうつとめるアンゴラのロウレンソ大統領だいとうりょう開会かいかいしき演説えんぜつし「アフリカは経済けいざい成長せいちょう減速げんそくさせる数々かずかず問題もんだいくるしんでいる。保健ほけん重要じゅうよう分野ぶんやだ。教育きょういく食料しょくりょう安全あんぜん保障ほしょうエネルギーやインフラなど、人々ひとびと基本きほんてきなニーズにこたえるため、ふたた成長せいちょうのペースを取り戻とりもどさなければならない」とべました。

そのうえで「わたしたちは相互そうご依存いぞん関係かんけいある国際こくさい社会しゃかい確実かくじつせいたかまっているなか人類じんるい直面ちょくめんする課題かだいにたい多国たこくかん主義しゅぎのもとで取り組とりくめばより成功せいこう可能かのうせいたかまる」とべ、日本にっぽんとの関係かんけいあらためて重要じゅうようするとともに、期待きたいしめしました。
日本にっぽん企業きぎょうがアピール トランプ関税かんぜいでアフリカに注目ちゅうもくする企業きぎょう
会場かいじょうには200にひゃくちか日本にっぽん企業きぎょうなどがブースをもうけて、今後こんごおおきな成長せいちょう見込みこめるアフリカ市場しじょうでのビジネスをアピールしています。

横浜よこはま20はつかにちからはじまったTICADでは、日本にっぽん企業きぎょうなどがアフリカで展開てんかいするビジネスを紹介しょうかいする会場かいじょうもうけられていて、日本にっぽんメーカー商社しょうしゃなど、これまででもっとおお194ひゃくきゅうじゅうよん企業きぎょう団体だんたい参加さんかしています。

なかにはトランプ政権せいけん一連いちれん関税かんぜい措置そちなどでアメリカでのビジネスの先行さきゆきが見通みとおしにくいとして、アフリカに注目ちゅうもくしている企業きぎょうもあります。

このうち、工事こうじ現場げんば使つかわれる発電はつでん溶接ようせつなどをがける東京とうきょうのメーカーは現在げんざい海外かいがいげの70ななじゅうちかくをアメリカでの事業じぎょうめています。アメリカの一連いちれん関税かんぜい措置そち現地げんち建設けんせつ需要じゅよう落ち込おちこめば、げの減少げんしょう懸念けねんされるとして、いま、注目ちゅうもくしているのが人口じんこう増加ぞうかつづくアフリカ市場しじょうです。このメーカーではこれまで政治せいじ不安定ふあんていなことなどを理由りゆうにアフリカでのビジネスの規模きぼおさえてきましたが、エチオピアやケニアなどでは経済けいざい発展はってん建設けんせつ需要じゅよう増加ぞうか見込みこまれるとして、今後こんご積極せっきょくてき進出しんしゅつし、アフリカでのげは将来しょうらいてきには現在げんざい10じゅうばいにあたる10じゅうおくえん目指めざすことにしています。

機械きかいメーカー「デンヨー」の大友おおとも建一けんいち国際こくさい営業えいぎょう部門ぶもんちょうは「市場しじょう多角たかくという意味いみで、アメリカ市場しじょうだけに集中しゅうちゅうするのではなく、人口じんこうえてインフラ開発かいはつどんどんすすむアフリカ市場しじょうつぎ事業じぎょうはしらとして開拓かいたくすすめたい」と意気込いきごんでいました。

今回こんかいのTICADでは、日本にっぽん政府せいふ企業きぎょう現地げんち政府せいふなどと協力きょうりょくする覚書おぼえがき300さんびゃくけん以上いじょうわす予定よていで、日本にっぽん企業きぎょうによるアフリカへの輸出ゆしゅつ投資とうし後押あとおしすることにしています。
TICAD(ティカッド)とは?
TICAD=アフリカ開発かいはつ会議かいぎは、1993せんきゅうひゃくきゅうじゅうさんねんから日本にっぽん政府せいふ主導しゅどうしてひらいてきた国際こくさい会議かいぎです。
現在げんざい3さんねん一度いちどひらかれていて、アフリカ各国かっこく首脳しゅのう国際こくさい機関きかんそれ企業きぎょうなどの関係かんけいしゃが、日本にっぽんとの経済けいざい協力きょうりょく開発かいはつ援助えんじょそれにアフリカがかかえる課題かだいなどについて、ひろ議論ぎろんするとなっています。

TICADは当初とうしょ先進せんしんこくによるだい規模きぼ援助えんじょ冷戦れいせん終結しゅうけつによって縮小しゅくしょうするなか日本にっぽんがアフリカとの連携れんけい強化きょうかしようと開発かいはつ援助えんじょ重点じゅうてんいてはじまりました。その天然てんねん資源しげん価格かかく高騰こうとうなどによってアフリカ各国かっこく経済けいざい発展はってんげると、テーマは「援助えんじょから投資とうしへ」と変化へんかし、アフリカを投資とうしさき位置いちづけて民間みんかん企業きぎょうによるビジネスチャンスの拡大かくだい注目ちゅうもくされるようになります。

こうしたなか、アフリカの成長せいちょう取り込とりこもうと、中国ちゅうごく韓国かんこく、それにインドネシアやサウジアラビアなども相次あいついでアフリカとの国際こくさい会議かいぎひらくようになりました。

このうち中国ちゅうごくは、2000にせんねんから中国ちゅうごくばんTICADともいわれる「中国ちゅうごくアフリカ協力きょうりょくフォーラム」を3さんねんごとに開催かいさいし、インフラ建設けんせつ巨額きょがく融資ゆうしつづけてむすびつきをつよめてきました。

またロシアもアフリカとの経済けいざい会議かいぎ2019にせんじゅうきゅうねんから開催かいさい存在そんざいかんたかめようとしていて、とく2022にせんにじゅうにねんはじまったウクライナ侵攻しんこう以降いこう欧米おうべいとの対立たいりつつよまるなかで、よりアフリカとの関係かんけい重視じゅうししています。

一方いっぽう、アメリカはことし1いちがつにトランプ大統領だいとうりょう就任しゅうにんして以降いこう対外たいがい援助えんじょ大幅おおはば削減さくげんし、援助えんじょたよってきた現場げんばでは資金しきんなんのため、さまざまな活動かつどう停止ていしする事態じたいにもなっています。

中国ちゅうごくやロシアなどがアフリカとのむすびつきをつよめるなか日本にっぽんとしては9きゅうかいとなる今回こんかいのTICADで官民かんみん連携れんけいふかめ、日本にっぽん企業きぎょうによる投資とうし促進そくしんやアフリカとのいっそうの関係かんけい強化きょうかにつなげられるかがわれることになります。








5
4
3
2
1