突然ですが、
皆さんは、ことし「
蚊」に
刺されましたか?
厳しい暑さが続きますが、外でレジャーをすることも多い時期です。
突然問一下,大家今年被「蚊子」叮過了嗎?雖然嚴酷的炎熱天氣持續著,但這也是大家常常在戶外休閒的時期。
ことしの夏の「蚊」事情と、効果的な対策を取材しました。
今年夏天「蚊子」的情況,以及有效的對策進行了採訪。
蚊に刺されました「か」?
大阪市内の公園で「ことしは蚊に刺されましたか?」と聞いてみました。
你被蚊子叮了嗎?我們在大阪市內的公園詢問了「今年你被蚊子叮了嗎?」
3歳の子どもと一緒に来ていた母親
「例年に比べて、ことしは蚊に刺されにくい気がします。
帶著三歲孩子一起來的母親說:「和往年相比,今年好像比較不容易被蚊子叮咬。」
暑いからじゃないですか?」
50代の男性
「特に対策をしているわけではありませんが、ことしは刺されてないです」
意外にも多かったのが「ことしはあまり蚊に刺されていない」という声でした。
是不是因為天氣熱呢?」50多歲的男性表示:「雖然沒有特別做什麼對策,今年倒是沒有被蚊子叮。」出乎意料地,很多人都表示「今年好像不太被蚊子叮」。
猛烈な暑さが原因ではないかという声もありましたが、実際、どうなのでしょうか?
蚊も夏バテ?
大阪市に本社がある殺虫剤メーカーのKINCHOで、長年、害虫について研究してきた、加原朋子さんに聞きました。
也有人認為這是因為酷暑所致,但實際情況又是如何呢?蚊子也會中暑嗎?我們採訪了總部設在大阪市、長年致力於害蟲研究的殺蟲劑製造商KINCHO的加原朋子女士。
加原さんによると、白と黒のしま模様が特徴的な「ヒトスジシマカ」は、気温が27度前後の時に最も活発になる一方、気温が35度前後になると動きが鈍くなるということで、猛烈な暑さが続くと、日中は、やぶや草陰で休み、朝晩の比較的涼しい時間帯に活動するということです。
根據加原先生的說法,具有白色和黑色條紋特徵的「白線斑蚊」,在氣溫約27度時最為活躍,相反地,當氣溫達到約35度時,其活動會變得遲鈍。因此,若持續出現酷熱天氣,牠們會在白天於灌木叢或草叢陰影下休息,並在早晚較涼爽的時段活動。
また、ヒトスジシマカは、気温が15度を下回ると活動が鈍りますが、最近は気温の高い時期が長くなっているため、大阪では11月になっても血を吸いにくる個体がいるということで、蚊への対策が必要な時期が長引く傾向にあるということでした。
另外,白線斑蚊在氣溫低於15度時活動會變得遲緩,但由於近年來高溫的時期變長,在大阪即使到了十一月,仍然有蚊子會來吸血,因此需要防蚊的時期也有延長的趨勢。
KINCHO 加原朋子さん
「蚊は気温が30度を超えてくると動きが鈍くなりますが、いなくなるわけではありません。
KINCHO 加原朋子表示:「當氣溫超過30度時,蚊子的活動會變得遲鈍,但並不是說牠們就會消失。」
草の
陰でじっとしていることも
多くなるだけで、
気温が
下がってくると、また
活発になってきます。
只是在草叢陰影下靜靜待著的時間會變多而已,等氣溫下降時,又會變得活躍起來。
近年は
だんだんと
残暑が
厳しくなっていて、ことしの
予報を
見ても、10
月いっぱいは
活動し、11
月に
入っても
血を
吸う
蚊もいるのではないかと
思います。
近年來,殘暑越來越嚴峻,從今年的預報來看,十月整個月蚊子都會活動,甚至進入十一月也可能還有吸血的蚊子。
しっかり虫よけ
対策をしてもらいたいです」
O型は刺されやすい?
そもそも、どんな人が蚊に狙われやすいのでしょうか。
我希望大家能夠做好防蚊措施。O型血比較容易被叮咬嗎?那麼,究竟是什麼樣的人比較容易成為蚊子的目標呢?
加原さんによると、蚊は、視力がよくないため、暗いか明るいか、目の前のものが動いているかどうかがわかる程度だということです。
根據加原先生的說法,蚊子的視力不好,所以只能分辨明暗,或是眼前的東西是否在移動。
その代わり、触覚部分が高性能のセンサーになっていて、
▽人が吐く息に含まれている二酸化炭素
▽汗や皮膚のにおい
▽体温
などを感知して、人の居場所を特定できるということです。
相對地,觸覺部分變成了高性能的感測器,能夠感知到▽人呼出的氣體中所含的二氧化碳▽汗水或皮膚的氣味▽體溫等,從而能夠確定人的所在位置。
そのため、刺されやすいのは、
▽体温が高い人
▽汗っかきの人
▽お酒を飲んだ人
▽運動直後の人
などだということです。
因此,容易被叮咬的人包括:體溫較高的人、容易流汗的人、喝過酒的人、運動後的人等。
ちなみに、ちまたでは、「O型が刺されやすい」などと、血液型との関係について耳にします。
順帶一提,坊間常聽到「O型比較容易被叮咬」等,關於血型與被蚊子叮咬之間關聯的說法。
これも加原さんに聞いてみましたが、科学的に有意な差が認められるような研究は今のところないということで、蚊が血液型を判別できるという証拠も見つかっていないそうです。
我也問了加原先生這個問題,但據說目前還沒有科學上顯著差異的研究,也沒有發現蚊子能分辨血型的證據。
加原さんは、仮に、何かの傾向があっても、体温や二酸化炭素、皮膚表面のにおいなどの要素のほうが大きいのではないかと話していました。
加原先生說,即使真的有某種傾向,體溫、二氧化碳、皮膚表面的氣味等因素的影響可能更大。
「虫よけスプレー」効果的な活用術
吐く息に含まれる二酸化炭素や、汗のにおいを感知して忍び寄ってくる蚊。
「防蚊噴霧劑」的有效使用方法:蚊子會感知呼吸中含有的二氧化碳和汗水的氣味,悄悄靠近。
刺されないように「虫よけスプレー」を使っている人も多いと思いますが、しっかり効果を出すために大事な5つのポイントを聞いてきました。
我想有很多人會使用「防蚊噴霧」來避免被叮咬,這次我們請教了五個重要的重點,讓防蚊效果更加顯著。
(1)日焼け止め→虫よけスプレー の順番で使う
夏場は強い日ざしから肌を守るために、日焼け止めを塗る人も多くいますが、先に日焼け止めを塗ってから虫よけスプレーを吹きつけるのがよいそうです。
(1)防曬乳→防蚊噴霧 的順序使用 夏天為了保護皮膚免受強烈陽光照射,許多人會塗抹防曬乳。不過,據說最好是先塗防曬乳,再噴防蚊噴霧。
虫よけスプレーには、蚊の触覚部分のセンサーをかく乱する成分が含まれているため、いちばん外側に吹きつけることに意味があるということでした。
因為防蚊噴霧劑中含有會干擾蚊子觸角感應器的成分,所以噴灑在最外層才有意義。
(2)肌が露出している部分にはできるだけすべて塗る
スプレーを体に吹きつけたあと、手で塗り広げて、肌が露出している部分にまんべんなくつけることが大事だということです。
(2)在肌膚裸露的部位盡可能全部噴上噴霧後,再用手均勻塗抹,讓裸露的肌膚部位都能均勻覆蓋,這一點非常重要。
蚊は虫よけスプレーが塗られていない部分を見つけ出して刺してくるそうです。
塗り
残しのないようにしてください。
(3)手にとって顔にも塗る
忘れがちなのが顔です。
汗をかいたり、
口から
二酸化炭素を
吐き出しているため、
刺されやすい
場所です。
因為會流汗,還會從口中呼出二氧化碳,所以這是容易被叮咬的部位。
スプレーなどを直接吹きつけると、目や鼻に入ってしまうので、一度、手に液をとってから塗るようにしてください。
由於直接噴灑噴霧等可能會進入眼睛或鼻子,請先將液體倒在手上再塗抹。
(4)薄手の服なら服の上からもスプレーする
製品によっては、服の上から吹きかけても問題がないものもあるそうです。
根據產品不同,有些噴霧即使從衣服外面噴灑在輕薄的衣物上也沒問題。
夏場で
薄い
服や、
体に
密着する
ぴったりした
服を
着る
場合は、
服の
上からもスプレーをしたほうがよいということでした。
在夏天穿著輕薄或貼身的衣服時,建議在衣服上也噴灑噴霧。
(5)汗をかいたら塗り直す
外で活動して汗をかくと、虫よけスプレーも汗と一緒に流れ落ちてしまうということです。
如果流汗了要重新塗抹,在戶外活動時流汗,防蚊噴霧也會隨著汗水一起流失。
汗をかいた
場合には、
改めて
虫よけスプレーを
塗り
直すことが
大事だということです。
蚊はエレベーターに乗って高層階にもやってくる
外に出る時だけでなく、家でも対策が大切です。
蚊子會搭乘電梯來到高樓層,不只是外出的時候,在家裡也需要做好防蚊對策。
まずは、家に入れないことが大事ですが、帰宅して玄関を開けた時や、洗濯物を取り込もうと窓を開けた時などに、蚊は入ってくるため、注意してほしいということです。
首先,最重要的是不要讓蚊子進入家裡,但回家打開玄關門時,或是打開窗戶準備收衣服時,蚊子還是會飛進來,所以希望大家多加注意。
また、蚊は、ちょっとした隙間を探して家の中に侵入してくるということです。
蚊は、自力では、建物の2階くらいまでしか飛べないということですが、エレベーターに乗ってきたり、風で飛ばされたりして、高層階にもたどりつくことがあるということでした。
據說蚊子本身只能飛到建築物的二樓左右,但有時會搭電梯或被風吹上去,所以也有可能到達高樓層。
また、ベランダの鉢植えや排水口などに水がたまったままになっていると、そこが蚊の発生源になることもあるそうです。
此外,陽台上的盆栽或排水口等如果積水未及時清理,也有可能成為蚊子的孳生源。
蚊の侵入を防ぐため、ベランダや玄関の外側にぶら下げるタイプや置くタイプのグッズを置くと、侵入を防ぐのに役立つということでした。
為了防止蚊子侵入,據說在陽台或玄關外側懸掛或擺放防蚊用品,可以幫助防止蚊子進入。
しっかり対策をして、蚊とのなが~い夏を乗り越えましょう。
讓我們做好萬全對策,一起度過與蚊子共存的漫長夏天吧
(8月22日「ほっと関西」で放送)
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