1分1秒を
争う
救急の
現場に
影響が
出ています。
関西地方や
東京などの
病院を
拠点とするドクターヘリが
運航会社の
整備士不足が
原因で、
7月から
運航が
休止し、
運航ができない
地域では
離れた
場所でも救急車で
向かったり、
別の
地域のヘリに
出動を
依頼したりせざるをえない
事態が
起きています。
由於運航公司的維修技師短缺,以關西地區和東京等醫院為據點的醫療直升機自七月起已經停止運航,在無法運航的地區,即使距離遙遠也只能派遣救護車,或者不得不請求其他地區的直升機出動,這樣的情況正在發生。
ドクターヘリは救急医療に使う機器や薬を備え、同乗した医師や看護師が初期治療にあたるなどして患者の救命率の向上や後遺症の軽減などにつなげるなど1分1秒を争う救急の現場を支えています。
醫療直升機配備了用於急救醫療的設備和藥品,隨行的醫師和護理師負責初步治療,從而提高患者的存活率並減輕後遺症,支援分秒必爭的急救現場。
国の
研究班などが
作った
運航基準では、
操縦士の
補佐を
行うために
整備士を
配置することが
定められていますが、
関西地方や
東京など、
9つの
都府県の
病院を
拠点とするドクターヘリは、
運航会社の
整備士不足が
原因で
7月から
8月にかけて
最大で
1週間運航ができなくなっていました。
根據國家研究小組等制定的運航標準,規定必須配置維修技師以輔助飛行員操作,但以關西地區及東京等九個都府縣的醫院為據點的醫療直升機,因為運航公司的維修技師人手不足,導致從七月到八月期間,最多有一週無法運航。
このため、
運航を
休止した
地域で
救急搬送に
影響が
出ていたことが
分かりました。
因此得知,在暫停航班的地區,已對急救運送產生了影響。
この
うち関西圏の
自治体などで
作る「
関西広域連合」によりますと、
1府6県の
病院を
拠点とするドクターヘリ
8機が
休止し、
本来はドクターヘリで
向かう
離れた
場所からの
要請に
救急車での
対応を
余儀なくされた
ケースがありました。
根據由關西地區的地方自治體等組成的「關西廣域聯合」,以1府6縣的醫院為據點的8架醫療直升機已經暫停運行,原本應由醫療直升機前往的偏遠地區的請求,不得不改由救護車來應對的情況也有發生。
また、「
関西広域連合」が
自治体に
聞き
取ったところ、
別の
地域のヘリに
出動を
要請せざるをえなかったケースも
16件あったということです。
此外,「關西廣域聯合」向地方自治體調查後發現,也有16起不得不請求其他地區直升機出動的案例。
関西広域連合や
病院によりますと、
運航会社からは
整備士が
足りない
状況は
変わっていないと
説明を
受けているということで、
9月の
運航については
調整を
続けているということです。
根據關西廣域聯合及醫院的說法,航空公司方面表示維修技師人手不足的情況並未改善,因此9月的航班仍在持續協調中。
運航を
委託されている
神戸市の「ヒラタ
学園」は「
関係者や
地域住民にご
迷惑をおかけし、
事態を
重く
受け
止めています。
受神戶市委託營運的「平田學園」表示:「給相關人士及當地居民帶來困擾,我們對此事態感到非常嚴重。」
しっかりと
人員の
確保を
行い、
継続した
運航が
できるよう
全力で
取り
組んでまいります」と
コメントしています。
我們將全力以赴,確保人力充足,致力於持續穩定的營運。
運航休止した
病院と
休止期間
運航を
休止したのは、
9つの
都府県の
10の
病院を
拠点とするドクターヘリです。
運航暫停的醫院及暫停期間 暫停運航的是以9個都府縣的10家醫院為據點的空中急救直升機。
7月は、
▽
和歌山県の
和歌山県立医科大学附属病院で
9日~
15日、
▽
滋賀県の
済生会滋賀県病院で
10日~
13日、
▽
奈良県の
奈良県立医科大学附属病院で
16日~
22日です。
7月的安排如下: ▽和歌山縣的和歌山縣立醫科大學附屬醫院為9日至15日, ▽滋賀縣的濟生會滋賀縣醫院為10日至13日, ▽奈良縣的奈良縣立醫科大學附屬醫院為16日至22日。
▽
鳥取県の
鳥取大学医学部附属病院で
22日~
28日、
▽
大阪府の
大阪大学医学部附属病院で
24日~
30日まで
運航を
休止しました。
・鳥取縣的鳥取大學醫學部附屬醫院於22日至28日停止運營, ・大阪府的大阪大學醫學部附屬醫院於24日至30日停止運營。
また、
8月は
▽
兵庫県の
公立豊岡病院で
5日~
11日まで、
▽
徳島県の
徳島県立中央病院で
18日~
24日まで、
▽
兵庫県の
県立加古川医療センターで
19日~
22日まで、
▽
長崎県の
長崎医療センターで
23日と
27日~
29日、
▽
東京都の
杏林大学医学部付属病院で
7日~
10日と
24日~
26日まで
運航を
休止しました。
此外,8月期間, ▽兵庫縣的公立豐岡醫院於5日至11日, ▽德島縣的德島縣立中央醫院於18日至24日, ▽兵庫縣的縣立加古川醫療中心於19日至22日, ▽長崎縣的長崎醫療中心於23日及27日至29日, ▽東京都的杏林大學醫學部附屬醫院於7日至10日及24日至26日,皆暫停運營。
運航休止の
病院での
影響は
ドクターヘリの
運航ができなくなった
病院では、
どのような
影響が
出ていたのか。
在無法運行醫療直升機的醫院,會產生什麼樣的影響呢?
その一つ、
鳥取県米子市の
鳥取大学医学部附属病院では、
拠点とするドクターヘリ
1機が
7月22日から
28日までの
1週間、
運航が
休止しました。
其中之一,位於鳥取縣米子市的鳥取大學醫學部附屬醫院,其作為據點的1架醫療直升機於7月22日至28日這一週內暫停運行。
この
病院のドクターヘリは、
鳥取県内に
加えて
隣接する
島根県東部や
岡山県北部なども
カバーしていて、
休止している
間、
医療機器を
備えた
車に
医師や
看護師が
乗り
込むドクター
カーで
対応せざるをえませんでした。
這家醫院的醫療直升機,不僅覆蓋鳥取縣,還包括鄰近的島根縣東部和岡山縣北部等地。在停飛期間,只能由配備醫療設備的醫師和護理師搭乘的醫療車(Doctor Car)來應對。
病院によりますと、
患者の
症状の
具合からみて
本来は、ドクターヘリでの
搬送が
望ましかったケースもあったといいます。
根據醫院表示,從患者症狀的情況來看,也有本來應該由醫療直升機運送的案例。
この
日も
病院から
20キロほどの
工場で
機械に
手が
挟まれてけがをした
人の
救急要請がありましたが、ドクターカーと
救急車を
使って
患者を
搬送して
治療にあたっていました。
這一天也接到了從醫院約20公里外的工廠,有人手被機器夾傷的急救請求,於是我們使用醫師專用車和救護車將患者送往醫院進行治療。
さらに
病院から
40キロほど
離れたところから
心拍が
落ちて
脈が
遅く
なる「
徐脈」の
状態となっている
患者の
救急要請があり、
陸路で
50分以上をかけて
搬送していました。
此外,還有一位患者從距離醫院約40公里的地方發出緊急求救,此患者出現心跳減慢的「徐脈」狀態,救護人員花了超過50分鐘以陸路方式將其送往醫院。
ドクターカーで
出動してこの
患者の
治療に
当たった
医師によりますと、ドクターヘリであれば
片道10分程度で
向かうことができたということで「ヘリが
飛べない
状況は
治療に
当たる
私たちもですが、
患者さんにとっても
痛手だったと
思います」と
話していました。
根據搭乘醫療車前往治療這位患者的醫師表示,如果是醫療直升機的話,單程大約只需10分鐘即可抵達。他說:「直升機無法起飛的情況,不僅對我們治療人員來說是損失,對患者來說也是很大的痛苦。」
ドクターヘリの
出動が
要請されるケースは
切迫度が
高いことが
ほとんどで
1分でも
早く
初期治療にあたり、
救急搬送を
行うことで
患者の
救命率の
向上や
後遺症の
軽減につながるとされています。
幾乎所有需要出動醫療直升機的情況,都是病情非常緊急的案例。即使只早一分鐘展開初步治療並進行緊急運送,也被認為能提升患者的存活率,並減輕後遺症。
鳥取県によりますと、
休止期間中に、
治療の
遅れで
命に
関わる
事態はなかったものの、
本来であればドクターヘリを
要請していたケースは
14件あり、
陸路や
ほかの
地域のヘリなどでの
活動を
余儀なくされたということです。
根據鳥取縣的說法,雖然在暫停期間沒有因治療延遲而發生危及生命的情況,但原本應該請求醫療直升機的案例有14件,被迫改以陸路或其他地區的直升機等方式進行救援行動。
鳥取大学医学部附属病院・
高度救命救急センターの
上田敬博センター
長は「
今は
全国的に
救急医療を
担う
医師も
病院の
数も
減って
集約化されつつあり、
山間部や
医療過疎地域の
人たちの
命を
守るためにはドクターヘリが
必須という
認識だ。
鳥取大學醫學部附屬醫院・高度急救中心的上田敬博中心主任表示:「目前全國負責急救醫療的醫師和醫院數量都在減少,並逐漸集中化。為了守護山區及醫療資源匱乏地區居民的生命,醫療直升機是不可或缺的。」
それが
突然運航できなくなるのは
非常に
厳しく、
危機感を
感じる。
突然無法營運,這讓人感到非常嚴峻,也產生了危機感。
こうしたことは
一度とあってはいけないが、
二度と
起こしてほしくない」と
話していました。
ドクターヘリとは
厚生労働省によりますと、ドクターヘリは
阪神・
淡路大震災を
きっかけに
必要性が
検討され、
平成13年に
国内で
初めて
本格的に
運用が
始まりました。
什麼是醫療直升機 根據日本厚生勞動省的說法,醫療直升機是在阪神・淡路大地震之後被認為有其必要性,並於平成13年(2001年)首次在日本國內正式投入運用。
現在はすべての
都道府県で
対応できるように
整備され、
全国で
57機が
運用されています。
目前已在所有都道府縣完成整備,全國共有57架正在運用。
ドクターヘリは
時速200キロほどで
飛行し、
救急搬送時間が
短縮できるほか、
乗り
込んだ
医師や
看護師がいち
早く
初期治療にあたることができます。
醫療直升機以每小時約200公里的速度飛行,不僅能縮短緊急運送時間,還能讓搭乘的醫師和護理師第一時間進行初步治療。
日本航空医療学会によりますと、
事故や
急病で
一刻を
争う
患者のほか、へき
地や
離島の
患者の
搬送を
担っていて、
一昨年度は
1年間で
3万7000件余りの
出動要請があり、
救急医療の
現場では
欠かせない
存在となっています。
根據日本航空醫療學會,除了負責因事故或突發疾病而需要緊急救治的患者外,還承擔著偏遠地區及離島患者的運送工作,前年度一年內共接獲了超過三萬七千件出動請求,已成為急救醫療現場不可或缺的存在。
ドクターヘリには
国の
研究班などが
作った
運航基準で
操縦士の
補佐を
行うため
整備士を
配置することが
定められています。
根據國家研究小組等制定的運行標準,規定必須配置維修技師,以協助直升機駕駛員操作醫療直升機。