日本新聞: トランプ大統領ＷＨＯへ資金拠出停止の考え

トランプ大統領だいとうりょうＷＨＯだぶりゅ-えいちお-へ資金しきん拠出きょしゅつ停止ていしの考かんがえ

Apr 15, 2020 08:04

Furigana

アメリカのトランプ大統領だいとうりょうは、新型しんがたコロナウイルスへの対応たいおうをめぐり中国ちゅうごく寄よりだと批判ひはんしてきたＷＨＯだぶりゅ-えいちお-＝世界せかい保健ほけん機関きかんに対にたいする資金しきんの拠出きょしゅつを、ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-の対応たいおうを検証けんしょうする間ま、停止ていしする考かんがえを明あきらかにしました。トランプ大統領だいとうりょうは14日にちの記者きしゃ会見かいけんで「ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-の新型しんがたコロナウイルスへの対応たいおうを検証けんしょうする間ま、資金しきん拠出きょしゅつを停止ていしするよう指示しじを出だす」と述のべ、ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-に対にたいする資金しきんの拠出きょしゅつを一時いちじ的てきに停止ていしする考かんがえを明あきらかにしました。

その理由りゆうについてトランプ大統領だいとうりょうは、アメリカが、ことし１月いちがつ、感染かんせん拡大かくだい防止ぼうしのため中国ちゅうごくからの入国にゅうこくを禁止きんしする措置そちを発表はっぴょうしたのに対にたいし、ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-が反対はんたいしたことを挙あげ「ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-による最もっとも危険きけんな決定けっていの１ひとつだ」と述のべました。

そして、ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-は世界せかいに対にたいして何なにが起おきているか情報じょうほうを伝つたえる義務ぎむがあるとしたうえで「ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-は基本きほん的てきな義務ぎむを怠おこたった。責任せきにんをとらなければならない」と述のべＷＨＯだぶりゅ-えいちお-の対応たいおうを検証けんしょうすべきだと主張しゅちょうしました。

ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-をめぐっては、アメリカ議会ぎかいで与党よとう・共和党きょうわとうを中心ちゅうしんに中国ちゅうごく寄よりだという批判ひはんが強つよく、トランプ大統領だいとうりょうとしては強硬きょうこうな姿勢しせいを示しめした形かたちですが野党やとう・民主党みんしゅとうやメディアからはトランプ大統領だいとうりょうの初動しょどうが遅おそかったという批判ひはんも相次あいついでいてこうした批判ひはんをかわすねらいもあるとみられます。

民主党みんしゅとうは批判ひはん「みずからの失敗しっぱいへの批判ひはんをかわすため」

ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-＝世界せかい保健ほけん機関きかんへの資金しきん拠出きょしゅつの停止ていしについて、野党やとう・民主党みんしゅとうの全国ぜんこく委員いいん会かいは声明せいめいを出だし、感染かんせん拡大かくだいの要因よういんはトランプ政権せいけんの初動しょどう対応たいおうの遅おくれだと指摘してきしたうえで、今回こんかいの決定けっていを批判ひはんしました。

声明せいめいでは「トランプ大統領だいとうりょうはみずからの失敗しっぱいへの批判ひはんをかわすために世界せかいをさらなる危険きけんにさらそうとしている。しかし、アメリカ国民こくみんは真実しんじつを知しっている。数すうか月かげつもの間かん、中国ちゅうごくの『透明とうめい性せい』を称賛しょうさんし、警告けいこくを無視むししていたのはトランプ大統領だいとうりょうだ」として、みずからの失敗しっぱいを隠かくすためＷＨＯだぶりゅ-えいちお-に責任せきにん転嫁てんかしようとしていると非難ひなんしました。